第32話

「恋愛感情があったらサツキはヤバかったよ?」



「…どうして?」


サツキはペットボトルの封を切らずにテーブルに置いた。



「英二にフラれたアタシはきっとサツキの優しさに絆されて好きになって幼なじみの枠を超えておかしな関係になってた。」



サツキは黙って聞いていた。


「アタシ、サツキとはそういう男と女のドロドロした関係にはなりたくないの。大事な幼なじみだから。」



アタシはそう言って笑ってソファーに座った。

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