第29話

サツキが言った事は間違ってないけどアタシは傷つく。



「全然癒されない休日だった。」



それでもお腹は空く。

アタシは台所に立ち簡単な即席ラーメンを作って食べていた。


すると玄関のインターホンが鳴る。

インターホンが鳴る事自体で誰が来たかは分かる。


サツキだ。



アタシがドアを開けると、ホッとした表情をしたサツキが立っていた。



「良かった、開けてもらえないかと思ってた。」



「…そんな小さい女じゃないわよ。ただ傷ついただけよ。」



「ごめん。」



そう言ってサツキは袋を渡してくる。



「これお詫びのケーキ。」


「ありがと…上がれば?」



アタシは簡単にサツキを部屋に入れてしまった。

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