第27話
「俺は“エイジ”ってヒトの顔なんて知らない。かのんに声を掛けるのはいけない事?」
サツキの普段の穏やかな声音が少し低くて自分の言った言葉が彼を憤慨させた事に気付く。
「ごめん…言い過ぎた。」
サツキは幼なじみだからつい家族的な言い方をしてしまう。
それは大人になっても治っていない事に今更気づいてしまうなんて。
「…かのん、フラれたのにまだ未練があるの?そのオトコに。」
フラれたから未練タラタラなんです。
「そう簡単に忘れられるヒトじゃないもの。」
アタシは英二とこのまま結婚するんじゃないかって直感的に思ってた。
その直感は大きく外れたけど。
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