「はなを連れて帰る？」

「そう。退院して一人にしたくないの。それに一応出産と同じ事だから身体を休ませてあげたいの。」

「いいですよ、律は実家で過ごさせますから。」

「ちょっ、母さん！？」

今まで黙っていた母親が簡単に返事をする。

「律、反対なの？」

「え？いや、そうじゃないけど…。」

俺は出来ればお義母さんに来て欲しいんだけど…。

こんな時だからはなとはあまり離れていたくない。

「その方が律君も仕事に集中できるでしょう？あの子がいたら…、」

「…俺は彼女を煩わしいとは思った事はないですけど？」

お義母さんの言動に俺は少しイラつく。

俺だってこんな仕事をしてなかったら休んで傍に居たいって思っているのに…

結局はなは退院後は実家で過ごす事に決まった。

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