THE WAY I FEEL ABOUT YOU 8

第28話

―――はなの手術は15時に始まり、彼女の身体に著変なく終了した。


俺と母さん、澄田の御両親で宮城医師から病状説明を聞く。

今後の妊娠については問題ないと言われ少し安心した。



―――


「律君、本当にアタシ達帰ってもいいのかしら?」



「はい、ここは完全看護だし今日は俺が泊まりますから。」



俺は病室に戻ってまだ鎮静がかかっているはなを確認すると病室のドアを閉める。



「…あの、今回はすみませんでした。」



俺ははなの両親に頭を下げる。



「何も律君のせいじゃないだろう?謝るのはうちかもしれないしな…。」



はなのお義父さんは俺の肩を軽く叩く。



「そんな事はないです…」



はなの両親はそう言ってくれるけど、内心は苦しんでいると思う。


大事な娘の胸中を考えたら……



「あの…律君。」


お義母さんが俺に声を掛ける。



「はい、」



「はなを少しの間連れて帰りたいのだけど。」

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