「凛ちゃん、すげー！」

男の子たちが凛ちゃんに拍手を送る。

本当にそうだ。

凛ちゃんは凄いよ。

見た目が可愛いだけじゃなくて、中身も良すぎるんだもん。

私、凛ちゃんと友達になれて本当に良かった……。

「なんなの!?あなたには関係ないでしょ。退きなさいよ！」

葉山さんはさらに深く眉間に皺を寄せて、私たちを睨む。

ひぇーっ。般若みたいだよ。

綺麗な顔が歪む姿に、背筋がゾクっとした。

「関係なくないもん！友達がこんな風に嫌がらせされて……黙って見ていられないよ！」

凛ちゃんはそう言って、葉山さんの方に体を向ける。

「なに？あなた。ブスのくせにいい気にならないで！」

余程苛ついたのか、葉山さんは甲高い声で怒鳴って凛ちゃんの体を突き飛ばした。

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