第27話
授業が終わった後、私は後ろに体を向けて、すかさず成宮君に頭を下げた。
「ごめんなさい。私のせいで」
私が浮かれて話し続けたせいで、あんなに注目されてしまった。
嫌な気分にさせたよね……。
「何のこと?」
でも、私の予想とは反して、成宮君は不思議そうに私を見つめてくる。
「私のせいで注目を浴びて……嫌な思いをさせたよね?本当にごめん!」
もう一度、深く頭を下げる。
きっと、成宮君はみんなの視線に気づいたから驚いてそっぽを向いたはず。
だって、あれは恥ずかしすぎるもん……。
「え?注目なんて浴びてた?俺、全然気づかなかったよ?」
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