第8話

その日の夜。




お風呂からあがった私は迷った末に凛ちゃんに電話した。




いつも私のことを応援してくれていた凛ちゃんに、今日のことを聞いて貰いたくて。





「もしもし?」



『はい?』




携帯のスピーカー越しに凛ちゃんのアニメ声が響く。




「……私」



『わかってるよ?どうしたの?』




凛ちゃんの明るい声が落ち込んだ気分を和らげてくれる気がする。




「あ、実は今日…成宮君と話してね……」



『えぇっ?ついに成宮君と話せたの?やったね!みーちゃん』




凛ちゃんは声を高めて自分のことのように喜んでくれた。




そう。本来ならやったね!なんだけど……。

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