第7話

「あ、えっと……ボールペンはいいな~呑気で。と思って……」




って言い訳ってバレバレだよね。



ボールペンになりたい。なんて絶対に変な子に思われた……!




成宮君に変な子だと思われちゃったら……私、生きていけないよ。




「呑気って……ははっ」




言い訳も虚しく終わり成宮君はついにクスクスと笑い始めてしまった。




うぅ……。ついに笑われちゃったよ。




せっかくの仲良くなれるチャンスだったけど堪えられない。




に、逃げよう……!




「あ、えっと……私帰るね!」



「え?山崎さん?」




もう堪え切れなくて、私はそのままイスから立ち上がって振り返らずに教室を飛び出した──。

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