堕天使 6
第26話
アタシが黙っていると川嶋先生はベッドの端に腰を下ろした。
アタシ……何か彼の気の障る事を言ってしまったの?
親切とか良い人っていうのは院内の噂でもよく聞く内容だし間違ってはないと思うんだけど……。
「りおこサンと俺は初めて会ってまだ数時間しか経っていないのに、そんな事言っていいの?」
そう言われてアタシは俯いてしまう。
「す、すみません……。」
もう彼が考えている事を読む余裕なんてなかった。
とにかくここは謝ってしまえば解決できると思った。
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