Lovesick 12

第33話

浦崎先生に半ば脅迫のようなかたちで指定されたお店に着いた。

早めに着いた私は個室に通される。

待っている間テーブルにタブレットを置いて報告書を入力していた。


そんな時扉が開く。


「悪ぃな、ちょい遅れたわ。」


「あ、いえ、お疲れ様です。」


ま、眩しい。

ゴールドのピアスが光っていた。


「なんだよ菜々お前、こんな所でも仕事してんのかよ色気ねぇなぁ。」


タブレットを見ながら浦崎先生は笑った。


本当にこの人は黙っていたら超ハイスペックな男性にしか見えないのにひと言話すだけで全て台無しにするくらいお口が悪い。

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