第31話

少し穏やかじゃない浦崎君に不安を覚える。

私は彼に何かしてしまったのかな。

自覚は色々あるけれど。


「なぁ、その話ってココでできねー話なのか?」


「え?」


「だって菜々ちょいビビってるぞ?それになんか凪らしくねーよ。」


さすが浦崎君のお兄さん、弟の様子は手に取るように分かっている。


「別に怒ってるわけじゃ、」


「傍から見たら今から菜々を叱りつけるみたいにしか見えねーよ。」


「菜々が俺に大事な事を話してくれないからっ、」


大事な話·····?何のこと?


「来月で常駐終わる事聞いてないけど。」


「え、そうなのか?菜々。」


え、逆に2人とも知らないの?


私はちょっと絶句。


もしかしてずっと病院にいると思ってたの?

半年おきにSEは異動してること知らない方が意外なんだけど。

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