第11話

気持ちのいい朝を迎えた。


私だけ。


「·····昨日寝ないで、て俺お願いしたよね?」


「そんな事言われても睡魔には勝てませんから。あ、スープ冷めますよ?」


「これはビシソワーズだから、冷たくていいの。」


それは朝から凝ったスープをありがとうございます。


浦崎君の機嫌が悪い。

昨日私が先に寝てしまって·····その、できなかったから。


「ここに引っ越してきて菜々とエッチできてない、絶対おかしい。」


「·····浦崎君、それだけが目的ですか?」


「え、いや、そういうのではないけど、スキンシップは大事なことだからね。で、夜はちゃんと下着つけてね!」


「は?私の生活スタイルに注文しないでください。」


「菜々、夜に誰か来たらどうするの。」


「夜中に誰か来るっていうんですか。」


そう言うと浦崎君は心底ため息をついた。

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