第6話

「そのうちプロポーズされちゃいますよ。」


「まさか、それはないです。」


そう言うと笹川さんは私を見る。


「な、何ですか?」


「あの独占欲の塊の浦崎先生が彩さんを今更手放したりしませんよ?まぁもれなく波久先生も付いてきますけど。」


「いや·····私は、」


結婚願望はあまりなくて。


ご縁があれば、とは思うけれど浦崎君と結婚なんて有り得ないと思ってる。


彼にもいつか浦崎先生みたいにお母さんがお見合い写真を見せて同等の家柄の女性と結婚するんじゃないのかな、と思ったりもしていた。


だから私は彼を好きだけど、

それは同居までの話。

それ以上は期待をしないように心にセーブをかけないといけない。

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