Lovesick 11
第31話
システム起動まで時間を要していた。
すると目の前に缶コーヒーが置かれる。
「私は今日当直なの。」
さっき名札で私も確認した彼女の名前。
藤田さんという人。
「あ、ありがとうございます。」
「今日は緊急オペがないから久しぶりにゆっくり出来るんです。この前まで昼夜問わずひっきりなしに緊急オペが入ってたんですよ。あ、今朝会った浦崎先生なんて丸2日眠ってなかったと思いますよ。」
彼女の口から浦崎君の名前が出た途端ドキッとした。
そういえば彼のマンションからここに直行してきたんだっけ。
そんな丸2日も眠ってない素振りなんてなかった。
疲れているとは言っていたけれど……。
尚更不思議。
そんな激務の人が私を相手にするなんて。
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