第27話

そして浦崎君は私の髪に触れる。


!?なにごとっ……、思わず身体が仰け反る。


「う、浦崎君……っ!?」


「なんで忘れちゃってるの。大事なこと全部。」


あ……、でも酔ってなかったらこんな事にはまずならなかったと思うんだけど。



「もう1回確かめてみる?」


「はい?な、何をですか。」


次の言葉が何気に怖い言葉しか思いつかないんだけど。


浦崎君の次の言葉を待っていたら突然引き寄せられ不意打ちにキスされた。


え!?


すると彼の唇はすぐ離れた。そして私と視線を合わせる。


「本当に思い出さない?あの夜こうやって何度もしたよ、数え切れないくらいにね。」



……意識が一瞬でぶっ飛びそうな台詞だった。

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