第6話
自分がその……ワンナイトラブなんて事をやってのける大胆さがあったなんて!
しかもこんな美形な人と!
「彩さん、ちょっと本当に仕事に行かないと遅れるから。後で連絡する。」
「え、あ、」
待って、と言う前にその人はドアを閉めた。
私は知らない男性に名前を教えてしまったんだ。
そして自分はあの人の名前すら知らない。
少し夢の中の浦崎君の声に似ていた。
連絡って……、
ワンナイトラブに2度目なんてないの。
私は二日酔いのような頭重感と身体の痛みを感じながら枕の隣に置いてある服を手に取る。
綺麗に服は重ねられていて……、
こんな綺麗に……あの人が?
考えれば考えるほど落ち込んでいく自分と見知らぬ彼の存在が交差していく。
でもこれはここまでのお話。
彼のことを考える必要なんてなかった。
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