scene11

第49話

……あと何日一緒のチームで働くのかしら。

院瀬見くんと。

別の意味で結構ストレスだわ。


早めの出勤でSEルームに入ると彼はもっと早く出勤してタイムスケジュールを確認していた。


「院瀬見くん、おはようございます。」


院瀬見くんはキーボードを打っていた手を止め私の方を向いた。


「おはようございます、文月さん早いですね。」


それを言うなら貴方も……、いや余計なことは言うまい。


「コーヒー入れるけど院瀬見くんも飲む?」


「いえ、コーヒー飲まないので。」


……あ、そうなんだ。


「苦いの苦手なんです。」


とことん私達は合わないみたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る