第30話
「遙日、大丈夫?」
席に戻ると私たちの様子を見ていた美希が心配そうに言った。
「うん……、」
「遙日が変なオトコに絡まれてるの院瀬見くんが見つけて助けに行ってくれたんだよ。」
「あ、ありがとう。」
私は彼にやっとお礼を言うことができた。
「別に。でも意外でした。」
え?
院瀬見くんはワインを1口飲むとそう言った。
「文月さんはあんな輩簡単にあしらえるのかと思ってました。」
まぁ……言われるとおりなんだけど。
私はその言葉に無言で頷く。
「遙日のこと何も知らないのに勝手に決め付けないでよ。」
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