scene7

第28話

「ねぇ、おネエさん一緒に飲みませんか?」


「!?」


パウダールームから元の席に戻ろうとすると見ず知らずの2人の男性から声を掛けられる。


「あ、い、いえ、大丈夫です……っ、」


「彼氏さんと一緒?」


マズイ囲まれた。身体がすくみそうになる、落ち着け私。


「と、友達と一緒なので、行きます。」


「え、じゃあそのお友達も美人さんなんですかー?」


ブランドの派手なTシャツがちょっと怖い。


「どこの席?俺達も一緒に行くから。」


そう言ってその知らない男性は私の腕を掴んだ。


「...っ、」


離して欲しいと言いたいのに声が出ない。

誰かっ、美希!



「迷子になってる?遙日こっち。」

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