第25話

「いやっ…服とか下着とか、勝手に使わせてもらっていいのか確認しようって、、」



「へぇ…いい子ちゃんだな、紬葵は。んなもん適当に取って使えばいいのに…」




少し俯いた時…スルり、と束になって落ちてきた顔周りの髪を新次郎さんが耳にかけてくれる




「あー…やっぱ今のナシ。そのままベッドで寝転んで待っててよ…俺もシャワー浴びてくる」



「……このまま?髪が濡れてるからベッドを汚しちゃうかもっ、」



「いーんだよ。どうせ髪の毛以外も濡れることになるし、シーツが汚れるなんてくだらねぇこと気にしてたら楽しめねぇから…ツムは大人しくいい子で待て、してろ」




耳元に添えられていた手が顎に移動してきたかと思うと、瞬きをする間もないほど一瞬の間に唇を塞がれた。




「このまま抱きたいところだけど…俺、シャワー浴びてからじゃねぇと無理派なんだよね。だから部屋で待っててよ、紬葵」




ちゅ…とおでこにキスを落としてから、「あぁ寝室はその角を曲がった奥だから」と言い残し彼は私の前から立ち去った。




…既にものすごく、緊張しているのですが。



わたし、大丈夫かな?

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