第24話
あまり長風呂をしすぎると怒られそうなので、慌てて髪と全身を洗い…メイクもしっかり落とした。
これは私の想像でしかないけど…おそらく新次郎さんは女性をよくこの家に連れ込んでいるのだろう。
シャンプーやボディソープは今どき女子が好みそうな人気のブランドのものが並んでいるし、メイク落としも洗顔タイプとリキッドタイプ様々なものが用意されている。
さっき脱衣所にもスキンケア用品や高そうなドライヤーやヘアオイルが並んでいたし…帰ってくる度に、色んな女性を連れてここで過ごしていたのかも…しれない。
……まぁ、だからといって私が彼にそんなことを聞けるはずもないし、仮にそうであったとしても借金を肩代わりしてもらった身で偉そうなことをいえるはずもない。
そっと控えめにバスルームの扉を開けば…いつの間にか用意されていた真新しい部屋着やら下着を目にして、、慣れてるな…っと色々悟った
とりあえずバスタオルで身体を拭いてからそれをグルグルと身体に巻き付け、鏡の前に置かれているヘアクリップで髪を纏めて…一度脱衣所を出ることにした。
「……あの…新次郎さん、」
リビングのソファーで長い足を組んでタブレットを操作している新次郎さんに声を掛けてみると、ゆっくりと視線だけこちらに寄越した彼は
「…あ?んだよ、お前…ヤル気満々だな」
手に持っていたタブレットを傍にあったローテーブルの上に置いた新次郎さんは、ソファーから立ち上がってこちらへ向かってくる。
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