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第2話
平日の早朝。
俺の朝は忙しい。まず、7時までに自分の用意を全て終わらせ、次に愛する妹にモーニングコールをしなくてはいけない。
これは、どこにいても、例え体調が悪くても例外は無い。この仕事は俺の生きがいだ。
何故、モーニングコールなのかって?
それは、愛する妹が大学入学を機に一人暮らしを始めたからだ。
もちろん、騎士の仕事を放棄している訳ではない。
愛する姫の住む城だ、入念な下調べ、現地調査、姫の城から最寄り駅までの一番安全かつ短時間でのルート、病院やスーパーの客層、周辺の道路状況などまだまだ伝え切れないが全てクリアした土地を見つけたのは俺だ。
そして何より俺の職場から近いので、姫の元にすぐに駆け付けれるのだ。
そんな立地条件だから一人暮らしを泣く泣く許可した。父も母も甘いから兄であり騎士の俺が、厳しく、そして過保護になるのも致し方ない。
そうだよな?
姫の安全は俺にしか守れない。
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