第30話
「天音ちゃん、大丈夫?偏頭痛俺はならないからわからないけど、兄貴がなってるの見た事あるけど、かなり辛いみたいだね」
本当に心配してくれてるんだなって伝わってくるほど、気にかけてくれる明良くん。
「ね〜、あたしもならないからわかんないけど、宝良(たから)くん寝込んでるし、酷い時は吐いてるもんね。あ、宝良くんってのは明良のお兄ちゃんね」
と、明良くんのお兄さん情報を教えてくれた美香。
貴重な偏頭痛仲間だ。
「あ、てか本題!あのクズ男、今日天音が居ないって知った途端、なんか騒いでたけど大丈夫だった?」
「騒いでた?特に何もないよ?連絡も…あ」
そう話しながらスマホを確認すると充電切れ。何も応答を示さないそれを見て充電を開始した。
「充電切れなのね、あたしも何度か連絡したのよ?」
「ごめん、見てなかったよ」
スマホとか見てたら余計頭痛くなるしね、そんなやり取りをしていたら、明良くんが少し言いにくそうに、頬をほんのり染めてつぶやく。
「あのさ…天音ちゃんのその格好って部屋着だよね?」
(ん??)
あたしは今の自分の服装を座ったまま確認する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます