♡4
第29話
翌日。やっぱりというかあたしは朝から酷い偏頭痛に苦しめられた。
昔からストレスや心配事、疲れが溜まったときになるのだ。ママから遺伝した厄介な体質。
長い期間、この体質に苦しめられてきたのでもちろん、薬もケアグッズも常備しているし全てケアを完了させた。
熱も出ないので、美香に今日の講義の代返を頼んで残りの授業はレポート提出で何とかなるだろう。
「あとは、部屋を暗くしてひたすら寝るのみ!」
冷えピタをおでこに貼ってベッドに横になり目を閉じた。
…ポーン、ピンポーン
「…んっ、、?」
ゆっくり覚醒する意識。まぶたを開ければ部屋は夕暮れ時。ずいぶん寝たみたい。おかげで頭痛もほとんど良くなってる。
部屋に鳴り響くインターホンが誰かの来客を告げている。
ゆっくりベッドから起き、ドアモニターを確認するため立ち上がった。モニターには美香と明良くんが並んで立っていた。
急いで、手櫛で髪を整えながらモニター越しに喋る。
「はい、ちょっと待ってね?今開ける」
「天音大丈夫?スポドリとかゼリー持ってきたよ?
電話したんだけど、出なかったから来ちゃった」
「天音ちゃん大丈夫?俺まで急に来てごめん、顔みたらすぐに帰るね」
「二人共、わざわざありがとう。ただの偏頭痛だからもう大丈夫。すぐ開けるね?」
そうしてダッシュで顔と歯を洗い玄関ドアを開けて二人を招き入れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます