応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 混迷、そして黎明(前編)への応援コメント

    神に従うものと、神に従わないもの。神々の戯れに生み出された世界においてはかなりヒリつく話のような。
    地球のローマのインペラトルの称号は「狂信的な共和主義国家ローマで“王”なんて名乗ったら殺されるから『インペラトル』って誤魔化しときますね」というのが国家指導者としての始まりかと思いますが、ケイゼリオス40世は秦始皇帝よりやばそうな気がします。地上で皇帝と離反して教王領を構えられるほどの神権との争いの行方はどうなるのか……。

  • 花園の昏がりにてへの応援コメント

    旅立つ前のイリリカの話でしょうか。「うひょうっ!?」とか「ぴい!?」も含めて、デュライスには知られたくないことが色々ありそうですね……。
    しかしこうして「作り話」が語られればこの世界では、真智界における英雄像にも、僅かにでも影響したりするのでしょうか……。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。イリリカを天使みたいな(人間味がない)ヒロインにはしたくなかったので、こんな過去を設定してみました。
    >真智界における英雄像にも、僅かにでも影響したりするのでしょうか……。
    大いにありえますね。きっと聖都ではアヴァロク×ジャンピーノのBL本を地下出版する腐女子たち(頭目はあの人)と、建国王のイメージを守ろうとする騎士団が暗闘を繰り広げているに違いありません。

  • 山を背負う者への応援コメント

    デュライスとイリリカに新しい仲間が加わりましたね。
    自然物のテンプレートを利用する、というのが、英雄や聖者のテンプレートを利用するのと似て非なるもののようで面白いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。カイゼツに関しては「この人、何の動機でついてくるの?」とか言われないように気を付けました。魔術、闘技に関しては「どんな設定にしたら、物語を生み出せるか?」を重視しています。成功しているでしょうか?

  • 砕かれし願いの鏡への応援コメント

    自分の理解や制御を超えた運命に翻弄される人々の姿が迫ってくるようで、いいお話でした。
    この詩人は、疑念に苦しむ聖者に神がつかわした救いなのかも……と思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。運命が実在するのかどうかは解りませんが、遥か昔から人々がそれを感じてきたのは確かですよね~。どんなに悲しい運命でも「理由すらない」よりはマシだからでしょうか。吟遊詩人は他のエピソードの登場人物と同一人物だったりします(ヒントは楽器の色)。

  • 七の港のビオレッタへの応援コメント

    六人揃っているところを見たら、もうこれ、執念が生み出した怪異なような……。
    そりゃ甲板から転げ落ちそうになるのも無理はないかも知れませんね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。少なくとも、伝説構造が原因ではないですよね~。あれは大勢の人々に語られることが前提ですので…。人知が及ばない存在は、ファンタジー世界の住人でも「怪異」と呼ぶしかないのでしょうね。

  • 半ば予想していましたが、やはりこの世界では、ジョエフ老人もといジョエフリン卿は、風車に突撃して跳ね飛ばされることも、木馬にのって貴族たちの笑いものにされることもなく、本物の騎士となって冒険へと旅立ってしまったのですね。
    良し悪しは知らず「なり切ってしまった」存在を目の当たりにして、デュライスの胸中は複雑だろうな……と思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。はい、作り話が作り話で終わらないのが、セリヴェルドの恐ろ…素晴らしいところです。デュライスの「騎士としての葛藤」も描けているようで安心しました。セリヴェルドにおけるクラスは「スキルの集まり」ではなく、「生き様」です。


  • 編集済

    ドン=キホーテがモチーフとは、この世界の物語としてはいかにも相応しいような、むしろ意外なようなテーマですね。
    どのような結末となるのか、楽しみです。
    久しぶりにデュライス&イリリカが登場したのも良かったですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。延々とアヴァロクごっこを続けるという点において、セリヴェルドの騎士たちとドン・キホーテは似ているかもしれませんね。それを恥ずかしいと感じるデュライスは、やはり父親よりは「今時の若者」らしい感覚の持ち主なのでしょう。

  • 夢見ル砂漠ノ昔語リへの応援コメント

    スケールの大きな話ですね……>全知の宝珠
    管理をしっかりしておかないと「記憶の砂」が固まって再生してゆくのでしょうか(^^;

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。まあ、本当のところは誰にも分かりませんけどね…。確かなのは記憶の砂の存在と、それを一箇所に集めると砂竜巻が起きやすくなる、という事実だけです。砂採りの息子が見たゼフィラーンも、記憶の砂が見せた一夜の幻に過ぎなかったのかもしれません。

  • 血が流れぬ島(後編)への応援コメント

    ああ……やはり、この島もまた幻想だったのですね……。
    悲劇が幻だったことは悪いことではなかったのか、幻が悲劇のまま消えてしまったのは悲惨なことだったのか……。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。セリヴェルドは「無理に結論を出さなくてもいいんだよ」となぐさめてくれる優しい世界であると同時に、「簡単に結論なんぞ出させるか、もっと苦しめ」と責め立てるドSな世界でもあります。

  • 血が流れぬ島(前編)への応援コメント

    これまでにない凄惨な話ですが「血が流れぬ島」とはどういう意味なのでしょうか……後編を楽しみに待ちたいと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。グロい内容で申し訳ありませんが、グロくした理由はあるつもりです。タイトルには毎回悩みますね~。悩みすぎて本編が進まないぐらいです。

  • 続・創世記への応援コメント

    根幹のネタばらしが広まってしまったら、人間にとっての「物語」は瓦解してしまいますしね……。
    自力で生み出した「物語」を自由に生きられるのは「超人」であって「人間」ではないのかも。
    などと考えさせられました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。我々の世界にだって「自分の人生には意味がある」と断言出来る人なんて、そうそういないですしねえ。人生に意味を与えてくれるもの、それが宗教だったとすれば……我々は宗教に代わるものを、本当に手に入れたのでしょうか?

  • マリュグエール先生の語り口がメリハリ良く、大変わかりやすい講義でした。
    呪詛術あるいは原呪術はシンプルな類感呪術・接触呪術だったのですね。それが「悪魔」というものを必要とした社会によって、本当に悪魔とかかわる術となってしまったのが、人の業と言うべきでしょうか。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。まさしく、パクリ…もとい、元ネタはフレイザーの『金枝篇』です。呪術の概念と歴史をファンタジー的に解釈、および現実化したらどうなるかというコンセプトですね。だからこそ、悪魔の存在はスルー出来ない訳で……。

  • 影が番う夜への応援コメント

    キャンプの食事は美味しそう。しかして、この世界の夜にもさまよえる亡霊は存在する。
    この世界にかぎらず、亡霊というのは、自身の物語を生者に訴えかける物語なのかもしれない、と思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。物語って何なんでしょうね。情報を伝える便利な手段ではあるんですが、時に魂を閉じ込める牢獄にもなる。どちらも「現実には因果があり、意味がある」と信じたい人間の願望の表れなのかもしれませんね。

  • 月だけが知っているへの応援コメント

    この世界の歴史、魔王と勇者の戦いにに、そんな裏話が……(^^;
    設定でも擬人化されている以上、彼らも人と同じく願望を抱き、自分たちの物語を紡ごうとするのでしょうね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。あのエピソードやあのキャラクターにこんな裏事情が! という驚きは、今後も積極的に狙っていきたいですね。この世界の天使と悪魔は、人間とはまた別ベクトルで哀れな連中です…。

  • 森の傷痕(後編)への応援コメント

    今回もまた「語られの世界」ゆえの物語でしたね。
    あるいは禁忌の伝説に対してなぞるのではなく抗い、あらたな伝説を築こうとする者が現れるのも「語られの世界」ならではなのかも知れません。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。はい、物語という概念のネガティブな側面もセリヴェルドのテーマの一つです。容易に伝わり、しつこく残る──物語は時に厄介な呪いになり得ます。だからこそ、新しい物語による上書きが有効でもある訳ですけどね。

  • 幻想の島、幻想の恋への応援コメント

    まさに「物語の世界」ならではの悲恋ですね……。
    それでもその悲恋を追い求めながら、「自由」に、しかし都合の良い「自由」という物語に囚われつつ、懸命に冒険へと挑む海賊たち。
    華々しくも切ない宴の、甘苦い一杯の酒のようです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。海賊とは何か? 一番解らないでいるのは、当の海賊たちなのかも知れませんね。〈青の嵐〉号の一味は今後も登場しますので、どうぞお楽しみに!

  • このゲームのような冗談のような、実在する一幕……これもセリヴェルドの物語として生み出された一面で、これから新たな物語として語り伝えられてゆくのでしょうか。

    作者からの返信

    はい、かつてはセリヴェルド自体が巨大な「舞台装置」であり、試練の迷宮もその一部だったと言えます。そして、その機能は現在も完全には停止していません……まあ、ぶっちゃけると、RPGのダンジョンにありがちな「この仕掛け、何の為にあるんだよ!?」という疑問に対するこじつけなんですけどね~。

  • どのエピソードもさすがに素晴らしく、本当にひとつの世界の中に入りこんでしまったように感じました。
    「美女と魔獣」「オアシスの貝珠」「祈りの行方」「ポーションにご用心!」がとくに好きですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。セリヴェルドを外側から眺めるのではなく、内側から体験して頂くこと──私が目指しているのは、まさにそれです。11月ぐらいまではこの投稿ペースで続けますので、よろしければお付き合い下さい。