第32話

バイトは週三回行き、

仕事も覚えて来た。



大学の授業もきちんと受け、

普通の大学生活を送っていた。





夏の気配も近づく6月下旬。


もうそろそろ大好きな海開きの季節。



いつものように授業を受けていると、

携帯電話が震えた。




♪ブーブーブー♪


受信:ウタ


ウタだ。




《美嘉チン今日暇っ子だったりするぅ!?ぁーそぼぉ(υЗυ)/》



…ったくウタは授業サボりすぎだからぁ~!!


でも今日はバイト休みだしー!!

ウタと遊ぶのも久しぶりだしいっかぁ♪





送信:ウタ


《いいよ~ん♪》





ウタからの返信は早い。


送って1分以内には必ず返事が来る。





受信:ウタ


《ヤッピ~♪美嘉ちんぁりがとぉ(-з-)チュ♪ぢゃあ5時に正門前に集合なりぃ~!!!!!》




メールだけでもなんとなくウタのテンションの高さが伝わって来るから不思議だ。




今日最後の授業が終わり

アヤに別れを告げ真っ直ぐ正門へと向かった。

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