第3話

美嘉は一人部屋に戻り、荷物の整理を始めた。



今日中に終わらせるのは無理かも…。



とりあえず寝床だけは確保しなきゃね!!




この部屋のお気に入りは調節ができるダウンライトに白い床。

そして赤い扉。




始めての一人暮らし。


自分だけの部屋があるってなんか不思議。




ダンボールから家族で撮った写真を取り出し、

壁に貼り付けた。





明日は大学の入学式…


楽しい大学生活を勝手に想像し、

そのまま眠りについた。





♪ジリリリリリ♪



うるさい目覚ましの音。


この目覚まし時計、

優からもらった引越し祝い。


これからはお母さんが起こしてくれるわけではない。



頼るは目覚まし時計のみ…。



優は寝起きの悪い美嘉のために、

大きい音がでる目覚まし時計を買ってくれたんだ




入学式で緊張してるということもあり、

目覚ましがなった瞬間に飛び起きた。



いつもと違う部屋の風景にとまどいながらも

顔を洗い目玉焼きを焼いて食べる。




「今日はいい天気だぁ~!!」



南向きの窓からは眩しい朝日。



『今日は一日中快晴でしょう』



テレビの中のニュースキャスターのお姉さんが言った。

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