宝と旅立ち

「はぁ!」

スパン

「ギャァ」

「これで10体目」

(ちょっと疲れたな)

海斗はあれから10体のゴブリンを倒していた

「ちょくちょく落ちる宝石は魔石っていう奴か?」

海斗は今倒したゴブリンが落とした宝石を手に取る

(漫画とかじゃ光源に出来るけどアレどういう仕組みなんだろうな)

そう考えていると

「海斗先輩ー!」

和人が海斗のことを呼んだ

「おう!掘り出せたか?」

「はい、、、ただ根っこが宝箱に絡まっててこれを斬って欲しくて。素コッピじゃさすがに斬れませんでした」

「オッケー!」

海斗は和人が掘った穴に飛び込んだ

「2時間でよくここまで振れたな」

和人は軽く2mほど掘っていた

「あの光のせいなのか自分も力が上がりましたから、、、それに特殊な土壌だったので楽に。石とかも無かったので」

「なるほど、、、ちょっと待ってな」

海斗は鰹狩りを構え

「海原寿司屋流・鰹一本斬り!」

ザシュ

根っこを斬った

「、、、一発で切れなかったか」

根っこの2割ほどが切れた

「ここまでやってくれれば、、、魔心断絶!」

スパン!

その切れ込みに和人もスコップで斬撃を繰り出す

「、、、それぞれ3回ぐらいやればいけそうだな」

「ですね」

そして2人は根っこに連続攻撃を行い

「「よし!」」

根っこと宝箱を切り離した

「よっと!」

海斗は穴の上に宝箱を上げた

「よし!開けよう!」

「はい!」

2人は宝箱を開ける

「3人とも、、、開けますよ」

そこには

「「っ!!!」」

多くの金製品と

「これが」

「刀ですね」

一振りの刀が入っていた

チャカ

和人は刀を鞘から抜き刀身を見る

「どうだ?」

「、、、トマトは斬れそうですね。研がないとですね」

「そうか、、、この金の3分の8だからこれぐらいか」

和人の答えを聞いた海斗は金製品を数割手に取ると神社の中に向かう

「、、、」

そして和人も付いてくる

「この子はまだ寝てるか」

中に居た幼女はまだ寝ていた

「さて」

海斗は神社の中心に金製品を置いた

「3人の取り分です」

「地獄の六文銭代わりにはなるでしょ」

どこかに居るであろう3人の取り分を2人はそこに置いた

「一番の宝を失ってるから嬉しくは無いな、、、さて、行こう。百花の家へ」

「はい」

そして2人は地獄へ向かう

「この子は荷台に入れて縄で括れば良いだろ」

「了解です」

2人は幼女を荷台に入れて持っていたキャンプ用の縄で上部分を二して運ぶことにした

「道中確実にモンスターが居るでしょうね」

「轢き殺すか」

「ゴブリン程度だったらまぁ、、、オークとか出てきたら終わりでしょうね」

「その時はその時だ」

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