第29話
「充様ぁ!おはようございます!今日はどうしてこちらに???」
キャーキャーと黄色い声が廊下、あたしの数歩先で飛び交っている。
(なーんだ。あのクソ王子がNo.1なわけではないんだ)
ホッとしたような、ガッカリしたような息をつく。
(ホッ、は悪い意味でのホッ、だからね!
…ガッカリ、は有り得ない!)
心の中で誰かと会話して、両手で頭を挟み、唸りをあげる。
「あ。この子にちょっと用事があって」
悶絶中のあたしを指差してにこやかにそんな事を吐かしてる。
みんなの視線があたしに集まる。
目から鱗!
きっとまさしく
この言葉は、今のこの時の為に生まれた言葉!
間違いなしッ!!!
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます