第16話 遠足の次の日

龍のメルは出かけてまま、その日は帰って来ず

そして翌日、遠足の疲れがあるだろうと、学校は休日。


羽を羽ばたかせながらメルはアキトに話しかける。

【おい、起きろよなぁー朝だぞ】


アキトは起きる気配がない。


メルは大きく息を吸い込むと口から火を吐いた。


「あっちちーー、おい、おいおい、あちーよ」


火はアキトの体に当たってはいたが、服は焼けず肌も火傷していない。

どうやら、熱だけを感じるようだ。


「火事になったらどうするんだよ!」

【このブレスは決して現実世界に影響しないから大丈夫な…はず】

「はずって大丈夫じゃない場合もあるの?」

【魂には干渉するから、人間性がかわる場合があるって教科書に書いてあったような】

「おいおい、次からブレスで起こすの禁止な、メル」

【メル様とお呼び!】

「女王様風に言うなし、メルでいいだろよ」

【まぁ、いいっか。メルでいいよ】


さて、今何時だ?

枕元にあるデジタル時計は9月18日木曜日11時12分と映し出している。

たしかに、これは寝すぎだ。

昨日は色々あったから疲れていたんだろうけど…

脳が現実に起きてる事にたいして追いつけなかっただろう

オーバーヒートってやつかな。


部屋のドアからノットの音が聞こえて、返事をする。


「私は今から友達とランチだから、アキトには昼ご飯用意してるから時間になったら食べなさいよ」

「はーい、楽しんでね」


ドアが閉まると

「本当に僕しか、メルは見えないみたいだな」


昼食を食べ終えて片付けると

遠足の感想をレポート用紙に書いて出すので

自分の部屋に戻って、書く。


【アキトー出かけないの?】

「もうすぐ終わるから、待ってて」


もうすぐ日が落ちそう。

感想レポートに時間がかかった。


「終わった、コンビニで買い物しに行くか」

【おぉ、いこいこ。アイス買ってな】

「メル、食べれるの?」

【お供えしてくれたら食べれる】

「やりかたを教えてくれたらするよ」


近所のコンビニへと向かうのであった。






――――――――








やる気チャージのため、是非とも星★♡フォローお願いします!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る