土砂降りの雨の中で

古 散太

土砂降りの雨の中で

ひどい土砂降りの雨の中で

心が折れそうになったなら

我慢したりするんじゃなく

すぐに逃げてしまえばいい

いつかまた出会うとしても

それまでに成長すればいい

似たことが再び起こったら

そのときは返り討ちにして

自信をつければそれでいい


ひどい土砂降りの雨の中で

涙が止まりそうもないなら

涙が枯れるまで泣き続けて

思い出のひとつに変換する

人生の一頁にしてしまえば

それはもう他人事のように

距離をとることができるし

悲しみを遠ざけられるから

また歩きだせばそれでいい


ひどい土砂降りの雨の中で

どうにも虚しくなったなら

雨雲の空を見上げればいい

ひどい土砂降りの雨の中で

立ち上がれそうもないなら

そのまま座っていればいい

ひどい土砂降りの雨の中で

なにもしたくなくなったら

しばし何もしなければいい


ひどい土砂降りの雨の中で

考えつくことなんかよりも

君は生きたいと思うだろう

頭の中にあるせまい世界は

この世界のすべてじゃない

生きてたいと願う心の声に

耳をかたむけてみればいい

どんなことを考えようとも

生きることを選択するはず


ひどい土砂降りの雨の中で

ぼくたちは生きていくだけ

すぐに雨は止んでしまうよ

ぼくらが晴れ間を望むなら

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土砂降りの雨の中で 古 散太 @santafull

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