第16話 大将
人生には波がある。
“いいこと”が起きたと思えば、決まって次は”悪いこと”だ。
小学生のころ、母さんが誕生日に内緒でくれたCDを聞いて、俺はバンドマンに憧れた。これはいいこと。
父さんは酒飲みの役立たずで、ある日バーで知り合った女に惚れて出ていった。これは悪いこと。
社長令嬢だった母さんの知り合いに気に入られて、高給の仕事を手に入れた。これはいいこと。
病院で母さんの癌が見つかった。これは悪いこと。
『なんだよ、バンドマンに憧れてるなら、やりゃいいじゃねえか。お前の母ちゃんもそう言ってんだろ?俺たちはメジャーデビューを目指してんだ。つまんない仕事なんか辞めて、一緒にバンドやろうぜ!』
…これは…いいこと?それとも、悪いこと?
アキラ、俺はどうしたら良かったんだろう。
*
ジョニーは後ろ手に、中からドアの鍵を閉めた。
部屋の中にはティーカップが並べられたテーブルと、数人分の椅子が用意されている。
「よう。邪魔するぜ。」
「おや?次はお一人でしたかな?」
天堂は一番奥の、肘置きが付いた椅子に腰掛けている。
「なに、同じ話を2回すんのも大変だろうと思ってな。休憩が必要だろ?俺と遊ぼうぜ。」
「…なるほど。ええ、ええ。構いませんよ。お気遣いどうもありがとうございます。」
天堂は動じることもなくニッコリ微笑むと、ジョニーをゲスト用の椅子に座らせた。
「聞きたいお話などございますかな?歳を取ると自分語りが止まりませんでね、いくらでもお話ししましょう。」
「おう、いくらでも喋ってくれて構わないぜ。じゃあよ、”高次元”ってのは何なんだ?」
「次元のお話ですか。これはワクワクしますなあ。いいですか?我々が生きているこの世界というものは、目に見えるもの、耳で聴こえるものだけで構成されているわけではないのです。かの有名なデカルトは、こう言いました。”我思う、故に我あり”と。この世の全てのものは不確かで、それを真実かどうか確かめる術がない。どんなに机上の空論を積み重ねたとしても、その礎が真実でなければ、上に乗っているものも全て嘘になります。だから彼は、まずこの世でたった一つ、『真実』の礎にできるテーブルを見つけたのです。それが『クオリア』。今、あなたは私が目の前で話をしているように見えるでしょう。でも、本当は分からない。あなたは今ベッドで眠っていて、そう感じる夢を見ているだけかもしれない。しかし、あなたが『そう感じている』ということだけは真実なのです。これがあなたのクオリア。」
天堂は黒いお茶を飲みながら饒舌に語っている。
「ところが、これさえも否定できる者が現れました。プロイセンの哲学者『カント』です。彼は、クオリアというものが、人間の五感や思考能力の限界範囲外のことがらを認知できていない可能性を指摘したのです。我々が感じられる、考えられる3次元より高い次元の世界が存在することを、人間は忘れてはならないということなのですよ。」
ジョニーは少し面食らった。
(スピリチュアルの根源は西洋哲学だったか…!もっと妖精さんが出てくる話かと思ってたぜ…俺の得意分野じゃねえ。これはやりづれえ…!)
「…なるほどな。だが、その認知できない高次元のエネルギーとやらが、俺たちの生きてる3次元空間と何の脈絡がある?少なくとも、科学に裏付けされた因果関係なら実生活において実用的に作用できるぜ?」
「ほうほう。あなたは科学と宗教を分断してお考えのようですな。アインシュタインさえ、神を信じたという話はご存知ですか?純科学派によると、生命は大海の
時計が、午後四時半を知らせる鐘を鳴らした。
*
「はっ…!もうこんな時間…!」
愛衣はうずくまって泣き腫らした顔を上げた。
「大丈夫だよメイちゃん!ジョニーがあいつを負かしてくるから、次のやつらは案内しなくていいって!」
「違うんです。祝盃…”白の祝盃”の時間です。あれを私がやらないと…!」
愛衣が慌てて部屋の外に出たので、翔吾はつられて廊下に飛び出した。
「うおっ!愛衣…翔吾!」
扉の外には、3人の男たちが驚いて立ちすくんでいた。
「アキラ!お前ら、なんでここにいるんだ?」
「まあ…こっちも色々あってな…。ていうか、何事だ?お前が泣かしたのか?」
「ちっげーよ!ジョニーだよ!」
「ジョニー?お前ら、鉢合わせたんだな?あいつは今どうなってる?状況を教えてくれ!」
翔吾は全員を連れてまた部屋の中に戻り、起きたことを説明した。
「…じゃあ、今あいつは天堂とやり合ってんのか。」
「アキラ、こっちは翔吾と俺がいる。ジョニーの方が心配だ。上がって加勢に回ってくれ。」
コボが親指で2階を指した。
「いや、俺の仕事はスワンの方だろ。」
「この戦いはもう、頭を討たないと収拾がつかない。」
「……分かった。」
そう言うと、アキラは階段の方へ走っていった。
残った4人はその後ろ姿を見送る。
「…それで、”白の祝盃”っていうのは何なんだ?」
コボが尋ねると、愛衣の代わりにスワンが答えた。
「…午後五時に始まる挨拶だよ。愛衣さんがスピーチをして、最後に”白ハーブティー”で乾杯するんだ。」
「もう始まります!私、行かないと…!」
走り去ろうとする愛衣の腕を翔吾が掴み、翔吾の腕をスワンが掴んだ。最後にコボが一瞬おいてスワンの腕を捕まえる。
全員が一列になり、数秒沈黙した。
「…コボ。騒ぎは起こさないって約束したじゃないか。」
「翔吾。どうして愛衣を引き止めるのか先に教えてくれ。」
「だって…あのお茶…本当はヤバイもん入ってんだろ?メイちゃん優しいから、オレが飲もうとしたとき、守ろうとして止めてくれたんだろ…?」
「………。」
コボはスワンを睨みつけた。
「スワン、お前はそれを飲んだのか?」
「…俺は何も知らないよ。」
*
俺が2階に到着すると、最奥の部屋の扉からジョニーが出てきた。
「…アキラ!なんでこっちに来てる!」
「悪い、ABCはボロ負けだ…。イチかバチか、スワンの案内で付いてきた…。」
「…そうかよ…。このパーティじゃ戦力不足だったな…。」
ジョニーは珍しく疲れている。
「……天堂は…?」
「すまねえ。」
それを聞いて、俺は目の前の扉に向かって直立した。
「…ジョニー、お前はスワンの方に行ってくれ。」
「ああ…。」
ジョニーは階段を下りていった。
静まりかえる廊下には、控室からのわずかな歓談が漏れ聞こえるだけだ。
できるか?この俺に。
ジョニーが勝てなかった相手に、俺が立ち向かえるか?
まるで勝算が見えない。俺はこれまで、毎回ABCを無視して、最後は1対1で仲間とぶつかってきた。だけど、こいつは違う。因縁もない。顔を見たこともない。
それでも…やるしか……!
コツン…コツン…。
そのとき、俺は聞き慣れない足音がすぐ後ろまでやってきていることに気が付き、咄嗟に振り向く。そこに立っていたのは、黒いスーツを身に纏った大柄の男だった。
「お前は相手が違えだろ。」
*
「それでは皆様、宴もたけなわでございますが、恒例のご挨拶、”白の祝盃”を先生の御息女である愛衣さんに行っていただきます。それではご登壇です!」
会場中が拍手に包まれ、給仕係たちがそれぞれのカップに白い液体を注ぎはじめると、コボは焦りを隠せなかった。
これはマズい。俺と翔吾はどうにかやり過ごせるかもしれないが、お茶が危険だと分かった以上、スワンと会場の全員がこれを飲むことは黙認できない。それに…。
コボは右隣に座っている翔吾に目をやった。
翔吾は傍目から見ても心配になるほど挙動不審になっている。「ああ!」とか「くそっ!」などと呟きながら、立っているのか座っているのかよくわからない態勢のままだ。
「ふう。やっぱ俺は大将の器じゃねえな。」
突然、左隣の空いていた席に、男がこっそり滑り込んできた。
「ジョニー!上はどうなったんだ?」
ジョニーはコボの質問には答えず、向かい側のスワンに語りかけた。
「ようスワン。久しぶりだな。幸せそうで安心したぜ。」
「…ジョニー。上は無駄だったでしょ?あの人はそのへんの”超能力おじさん”とはわけが違う。」
「そうらしいな。」
ジョニーはそう言いながら、スワンが自分の鞄からポリ袋を数枚取り出すのを見逃さなかった。
「なるほど、結局お前もか。」
「……何?」
会場の拍手が止み、愛衣が登壇した。いよいよ翔吾が騒ぎ始める。
「なあ、やっぱダメだって!止めねえと!」
「分かってる!だけど…こんな敵地の真ん中で騒ぎを起こしたら、警察を呼ばれるのは俺たちの方だろう!くそっ…!」
コボはスワンの視線を感じ取って後悔した。
やっぱり先刻、スワンに阻まれて愛衣を逃がしたのが最大のミスだった。いや…それとも、本当は俺たちが邪魔者なのか…?みんなが見つけた幸せな居場所に、よそ者が口を出すべきじゃないのか…?
「皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。嫌なことがあった方も、疲れてしまった方も、今日は心身共に癒やされたのではないかと存じます。」
愛衣のスピーチが始まった。
「ここにいる皆様の行く末は、きっと明るいものになるでしょう。私の得意な占いで、そう暗示されています。例え自分の夢や希望を諦めてしまっても、落ち込むことはありません。それは試練として与えられている、いっときの苦しみです。その後に天から教えられる”本当の愛”の道を見つけてください。それでは最後に、皆様の明るい未来を祝して、白ハーブティーで乾杯をしましょう。それぞれカップをお持ちください。」
各々がカップを準備する中、コボは突然無言で立ち上がる男の後姿を見た。
「翔吾……?」
*
パタン…。と、静かに音を立てて扉が閉まった。
椅子に悠然と座っていた男は、予期せぬ来客を見て、無意識に立ち上がった。
「榊氏…どうして貴方が……。」
榊は靴音を響かせてゆっくりと近づいてくると、何も言わないで、肘置きが付いた天堂の椅子を奪い取り、座った。
「…元代表、それはもう貴方の椅子ではありませんよ。」
「天堂、お前と同じ色の茶を俺に淹れろ。」
有無を言わさぬ低い声に、天堂は歯を食いしばって黒ハーブティーを注いで榊の前に出す。
榊はそれを無視し、1回目の説法でゲストが飲み残した白い液体のカップを引き寄せて、それを飲んだ。
「…”アクセル”の亜種か。」
「違法ラインは越えていません。」
「どっちでもいい。」
榊は肘置きに両腕を預けた。
「依存性を高めたいなら、飲み合わせに注意しろ。黒ハーブの成分はアクセルと相性が悪い。」
「…存じております。」
天堂は先ほどまでジョニーが座っていた席に腰を下ろした。
「天堂、俺が昔教えたことを覚えているか?」
「……『頭の悪い人間にはなるな』。」
「そうだ。」
榊はようやく、出された黒ハーブティーに口をつけた。
「今日、お前がここに侵入を許したガキどもは、お前のビジネスをブチ壊せるバカの連中だ。なぜお前がバカにやられるか、分かるか?」
「………。」
榊はカップをソーサーに戻した。
「お前もバカだからだ。」
榊はそう言って立ち上がると、日の当たる窓辺から、広間の様子が見える中庭を眺めた。
「リスクとは、”被害の大きさと発生確率の乗算”だ。まず最小限に抑えるべきは、『被害の大きさ』。『発生確率』はゼロにできん。偶然の1回ミスが取り返しのつかない惨事を引き起こすなら、お前のビジネスは”頭の悪い”ビジネスだ。」
「………。」
「俺達はもう、善人にも悪人にもなれん。ただ生きてるだけで周りに支えられたり、蔑まれたりする人間とは住む世界が違う。俺達にできるのは、”徹底的に頭で計算すること”だけだ。何を話せば人が喜ぶか、どう行動すれば人が悲しむか。そしてそれが自分に利益をもたらすか、損害をもたらすか…。全ての因果関係を徹底的に丸暗記して、この世界のルールを調べ尽くせ。そうすれば結局、人間というものは他人に”愛”を与えることが自分自身の最大利益になると結論付けられる。俺達はそうやって、倫理の教科書を自分で作る。」
下の階が、急に騒がしくなってきた。
「見ろ、これがお前の”計算の甘さ”が招いた惨事だ。」
*
「いけません!会員の方と同伴でなければ入場できません!」
「だからあ!敷地内にはもう入ってんだから同じだろ!」
「祝盃が終わるまでお待ちください!」
俺は中で始まった喧騒を聞き、入り口前のスタッフを強引に押しのけて扉を開ける。
するとそこには、壇上で愛衣とマイクを奪い合っている翔吾の姿があった。
「うおお…!メイちゃん!オレは諦めねえぞ…!」
「翔吾さん…!やめてください!」
俺は事態を理解して叫んだ。
「翔吾!!いったれ!!!」
翔吾はマイクの争奪戦に勝利し、スピーチを始める。
「オレは…オレの親父はなあ、夢を諦めたんじゃねえぞ!新しい夢を、自分の意思で選んだんだ!”苦しみ”なんかじゃねえ!どいつもこいつもよ、アレは良かったとか、コレは悪かったとか言ってよ!いちいち決めつけてそのまんま流されんなよ!そうやって人生に自分の力で抵抗しねえから、こんなとこに集まって傷の舐め合いするしかねえんだろ!」
会場のざわめきの中で、人知れずスワンは立ち上がっていた。釘付けにされたように、壇上を見つめている。
「メイちゃん、オレは占いなんて、都合のいいことしか信じないからな!オレが絶対メイちゃんを幸せにする!オレは自分の意思でそう決めた!」
翔吾がテロリストであることを理解しはじめた会場の人間たちは、口々にブーイングの声を上げた。
「何の話だっ!」
「祝盃の邪魔をするな!」
「取り押さえろ!」
前方にいた数人の男たちが演台に駆け寄っていく。俺はそいつらの襟首を掴んで妨害を阻止した。
「アキラ!これはマズいだろ!」
コボがこちらに走ってくる。
「コボ!お前も手伝え!もうこのままいくしかねえ!」
「バカ野郎…!」
翔吾はスピーチを続ける。
「”愛”なんてな、天から降ってくるもんじゃねえんだ!俺は親父とお袋から、小遣いと一緒にもらったぞ!自分の周りの人間が教えてくれる選択の道を、最後は天に決めさせるんじゃねえよ!」
その言葉を聞いて、愛衣は床に崩れ落ちた。
ジョニーは人形のように立ったまま動かないスワンの横顔をじっと見つめた。
「だ、そうだぜ?」
「………。」
スワンはポツンと呟いた。
「………俺は、自分が弱い人間だと思ったんだ。自分で自分の運命を決める力なんて、俺には無いと思ってた。」
「誰だってそうだ。誰も背中を押してくれなきゃな。」
『孝介、バンドの仲間ができたのね。とっても嬉しいわ。気にしないで、やりたいことをやりなさい。母さんは、お前が自分の生きる道を見つけて、希望を持って生きていくのを見ていたいの。』
*
俺たちは、敷地の裏庭に一列で並ばされた。
「はいはい。つまり、マルチと宗教の抗争だったわけね?…はあ、これだから洗脳は…。」
「スイマセンでした……。」
警官は適当にメモを書きなぐると、パトカーのドアを開けた。
「あんたたちの代表の話を聞く限り、とりあえず違法性はないから。和解したなら結構。やるなら、人様に迷惑かけないで、勝手にやれよ。」
「はい…。」
パトカーはブーンと走り去った。
5人は一列のまま取り残される。
「…アキラ、ボスが来てたって本当か?」
「ああ。コボはまだ顔見たことないと思うけど、ヤクザのお頭みたいな強面だよ。警察もビビって逃げたんじゃねえの?」
「それはねえな。」
ジョニーがタバコをふかしながら言った。
「天堂と敵側のホームでやり合った上、この騒動をドローで鎮圧できたなら、本当にただ者じゃねえ。俺たちは見事に尻拭いをされたんだ。」
「………ケッ。」
翔吾はヨレヨレになった服を直しながら、愛衣がそのまま持ってきてしまった祝盃のカップを彼女の手から取り上げた。
「結局コイツはスレスレ合法のセーフだったんだろ?オレが暴れた意味ねーじゃん。」
「…強い依存性は認められています。毒性はありませんが、お茶会を簡単に脱退できないよう設計されています。」
ジョニーはタバコの吸い殻をコーヒー缶の中に詰め込み、スワンの肩に手を置いた。
「だが、お前はもう簡単に抜けられるだろ?飲んだことねえんだから。」
「……。」
コボは驚いて問い詰めた。
「スワン、そうなのか?」
「……いつも飲んだフリをして、ポリ袋に入れて家で捨ててるよ…。」
「じゃあ、俺たちもそうやって逃がすつもりだったのか?」
スワンは目に涙を溜めて語りだした。
「ごめん…ごめんよ…。本当は会場のみんなにそうするべきなんだ…。でも俺は…自分だけが不安で…。俺は人に誘われてここに入って…そのままこれが自分で選んだ場所なんだって思い込んで…。それでも、最初から心のどこかで分かっていたんだ。分かっては……。」
全員が黙り込んでしまった。
俺は拳を握りしめ、スワンの前に立った。
「スワン、お前は誰よりも優しいんだよ。優しすぎるから、何か悪いことが起こったら、すぐ自分のせいにする。自分が選択を間違えたせいなんじゃないかって、すぐ責任を感じる。だけど、そんなことはいちいち気にするな。俺だって、自分が今やってることが正しいかどうかなんて分からねえよ。それでも、後から自分で無理やり”正しかった”ってことにするんだよ。俺はお前をバンドに誘ったことも、もう後悔しねえぞ。それが正しかったかどうか決めるのは、これからの俺たち次第なんだから。」
スワンは何も言わずに目を瞑った。
日曜のお茶会は、夕焼けとともに幕を閉じた。
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