第25話
「そうですね、では今度、今回のお詫びも兼ねて、是非お食事に誘わせて頂きます。」
笑顔で七瀬が自分の名刺を差し出した。
え!?と、私は七瀬の行動が意外で、つい七瀬の顔を凝視してしまった。
それでも、七瀬は笑顔を崩さず、片山さんに微笑みながら会話を続けていた。
え、え、まさか、七瀬、片山さんは同じ女でも大丈夫って事ないよね!?
よく分からないけど、何だか変な焦りを感じながら七瀬と一緒に片山さんに挨拶をして、お互い無言で駐車場までやって来た。
けど、さっきのがなんだか引っかかって、七瀬に聞こうと「七瀬、」と声を掛けると、グイグイと腕を引っ張られて、「早く、車に乗って!」と、助手席に押し込められた。
「あーー!!もーー!!全身鳥肌立っちゃったわっ!!何なのあの女っ!!私は女なんて興味無いのよっ!!」
車に乗ったかと思ったら、七瀬の第一声がソレだった。
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