第27話

「柚ちゃん、顔真っ赤─…そーいう顔、こんなところでするのやめてよ。あーもうっ…俺の彼女は可愛すぎて困るっ、、」





うわー…って、声を上げながら頭を抱えている凛くんの横を…同じ大学の人達が冷たい目で見て通り過ぎていく。





──…これで、いい。





非モテビジュアルな凛くんが学校の外で嘆いているところで、誰も彼に構ったりすることはない。いや、むしろ、、





【あいつ、何やってんの?】


【勉強しすぎて狂ったんじゃない?】


【ダサい、あんな風にはなりたくない】





なんて、とんでもなくディスられている私の彼氏凛くん。いいんだよ、これで。凛くんのいいところは私だけが知っていれば、それでいい

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