第24話

「─…どうせ金目当てか、医大生と付き合いたい…みたいな。そんな目的で付き合ってるんだろ?俺たちね…今めちゃくちゃ大事な試験の為に勉強毎日頑張ってるんだよ…」






知ってるよ…遅くまでずっと細かい文字が書かれた分厚い本を片手に、机と向き合う凛くんの姿をそばで見てきたから…そんなことは風間に言われなくても分かっている





「だから、凛のことを振り回すの…やめてくれないかな?柚希ちゃんと凛は、釣り合わない」






───釣り合わない、なんて。


よく知らないこの男に、言われたくはない。





私はお金目当てで凛くんと付き合っているわけじゃないし、医大なんて忙しいだけの大学…辞めてしまえばいいのに…っとさえ思っている





やはりこの風間という男とは、一生分かり合えない気がする。






『─…頭のいい人の考えることは、私には理解出来ないみたいです。目的とか…そんなものを考えて人とお付き合いをしたことはないです』




「………は?」




『付き合うことに目的なんて必要あります?私は凛くんが好きだから一緒にいるだけ。何か見返りを求めて一緒に居るわけじゃない』





腹が立った。私と凛くんが釣り合っていないことなんて…この私が一番よく分かっているのにわざわざ言葉にして言われたことが、とても…






───ショックだったんだ、

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