第9話

────そして、わたしが今いるのは、粗末な壁と冷たい床に挟まれた檻の中──。







何が起こった?


どうしてここに…。





ガチャリ…





!!






すぐ足元で突然鳴り響いた不穏な音に、体がブルリと震えた。


制服のスカートから投げ出されたわたしの両足は、銀色に怪しく光る重々しい輪っかで右足首と左足首を繋がれていた。


初めて見たけど──これは、『手錠』というものじゃないだろうか。






咄嗟に今更のように、全身を恐怖心が駆け巡った。


あわよくば外れるのではないかと、全身を夢中で動かす。








!!






そこで今度は、両肩に鋭い痛みを感じた。

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