第32話

雄大…雄大…


ハッとして

僕は飛び上がった。


最初に目に映ったのは

レオンのポスターだった。


「ここどこ!?」


「どこって家じゃない」


そこにいたのは

母親だった。


アカネじゃない。


アカネがいない。


「俺…」


「すごくうなされていたわよ。


リビングまで聞こえたわ。

大丈夫?」


辺りを見回した。


一人暮らしの家じゃない。


実家だ。


僕は戻ってきたのか?


まさか


また一から…?

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