第31話
夢中になって調べていたら、いつの間にか時間は過ぎ去っていて。
6限目終了のチャイムが鳴る。
終わったー。
「きりーつ、礼。」
委員長の号令に合わせて、礼をして、帰る用意を始める。
途中で昨日、私にアンケートを押し付けたあの適当教師が入ってきて中断。
「ほら、ホームルーム始めっぞー。ちゃっちゃと座れー。」
その言葉に、ガタガタ、椅子と床がこすれあう音がして、皆が座る。
「んーと、なんか話すことあったっけかなー。いやないな。はい、ホームルーム終了。」
…なんだそりゃ。
多分、この瞬間クラスメイト全員の心が通じ合ったと思う。うん。
少し戸惑ったような委員長の声でかけられた、「さよーならー。」の挨拶。
皆同じように復唱して、一気にざわめく教室内。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます