第4話 夏催い(なつもよい)
『淋しいですか』
『淋しいですね』
毎日がグレーに塗りつぶされて
吐息を吐く余地が何処にもなくて
ブラックならあきらめがつくだろうと
ブラウンならがまんできるのではないかと
どこに行ったらいいのですか
この淋しさの捌け口を
見失ったものと 見捨てたものの
その境目のおよそ小さな糸くずのように
まだるっこい真実(ほんもの)よりも
形にはまった偽物(ごまかし)がいいと
『淋しかないです』
『淋しかあ……』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます