俺と恋人になってくれ!
懸垂で身体を持ち上げる。前回よりも長時間ぶら下がれていることに自信を持つ。
よし、今回はもっと……
「クリプトン!」
集中を切り裂いて、ハイドロがトレーニング室に飛び込んできた。ハイドロは顔を青くしてクリプトンにぶら下がる。
「重い重い重い!」
二人分の体重に耐え切れなくなった腕は器具から離れる。
「ぐえええええ!」
ハイドロが断末魔のような叫びを吐く。自分よりも重い、大きな身体に踏み潰されれば自明の理。
「潰れる潰れるっ」
「あ、ごめん……って、何で俺が悪いみたいになってんだよ」
もごもご言いながらクリプトンは退いてやる。
「死ぬかと思った……」
紫の顔を青へ戻す。
「何だ何だ。ハイドロがそんな顔、珍しいな。いつも『悟りました☆』みたいな顔してんのに」
「キャラ崩壊やめろよ……それより大変だ!」
ハイドロは弾丸のごとく立ち上がる。
「おおお、俺に、見合いのご案内が来て……!」
「何いぃぃぃ!?」
クリプトンは非戦闘員時代から知っていた。ある程度レベルが高くなった戦闘員は、その地位を狙った上層部の令嬢や令息とお見合いをさせてもらえるということを。それが夢に出るほど羨ましいクリプトンは弱い虫のまま、不特定多数の戦闘員たちを陰で罵っていた時期がある。やっと戦闘員になってからは、その手紙が自分に来るのではないかといつも夢に見ていた。
「お前、俺にわざわざ自慢しに来たのか! お前がそんな奴だとは思わなかった!」
「ちげえって! 助けてほしいんだよ!」
部屋から追い出そうとするクリプトンに、ハイドロは必死に説明を続ける。
「どうせ、好みじゃなかったとかだろ! 贅沢な話だ全く! いいとこ出身は皆、可愛いのに!」
クリプトンの妄想では、上層部の子供は皆いい教育を受け、何にでもいくらでも金をかけている。そのため、知的で美形なのだ。彼の妄想では。
「二重瞼の男か? 褐色の女か? 生まれつき整数を言える幼児か?」
「話を聞いてくれ!」
ハイドロの背中を押して出て行かせようとするクリプトンを止める。
「お相手は素晴らしい人だよ! でもな、どんなに好みの男女でも、俺は婚約するつもりはないっ」
「は?」
クリプトンは押し出し作業を止める。
「だから理由を付けないといけないんだ! 頼む、協力してくれよ」
ハイドロが自分に向けて頭を下げている。口調は変わらないが、へりくだっているハイドロは三メートルのホウ岩ほどレアだ。クリプトンは考える。ここで協力するとは、自分が代わりにお見合いを受けられるということだろうか。それとも、彼のお見合いに同行するということだろうか。どちらにせよ、協力すれば、自分にお見合い権が回ってくるかもしれない。
「しゃーねーな、協力してやるよ!」
クリプトンの高々な答えに、ハイドロは晴れた顔を上げる。
「本当か!?」
「任せろ、何でもしてやる」
自分にお見合い権が回ってくるなら。
「じゃあ、俺と恋人になってくれ!」
……。
「ふざけてんなら出てけえええええええええええぇーー!!」
クリプトンの爆弾が爆発した。ハイドロは吹き飛ばされる。
「ち、違うって、正確には恋人のふりをしてほしいんだ! 端的に言うと、その場で恋人のふりをしてくれればいいから!」
クリプトンが拳を上げてメラメラしている。ハイドロは消火のために言葉で撤回する。
「一瞬だけ! マッハで終わるから!」
じりじりと距離を縮めるクリプトン。全身の筋肉が燃えているようだ。
「お相手は可愛らしい女性だよ! 歳はクリプトンより下!」
その言葉の泉でクリプトンは動きをピタッと止めた。
「……それなら、行ってやってもいい」
拳を下ろしたクリプトンを見てハイドロは息を吐く。
「よかった……」
久しぶりに、人間に恐怖を覚えたハイドロであった。
落ち着いたクリプトンは、ハイドロから作戦を聞くことにした。
「で、どうするんだ。どうすれば、俺にお見合い権がやってくるんだ?」
「心の声が出てるんだけど……いいや、最後まで落ち着いて聞いてくれよ」
最後まで、を強調してハイドロは説明を始めた。
「まず、相手方の女性と家族には、『俺には恋人がいるから断らせていただく』って説明をする。それであちらが納得すれば、俺たちの、世にもおぞましい恋人ごっこは終わりだ」
それで? と、クリプトンは続きを待つ。
「……見合い後、お前はお嬢さんに近づいて、自分でよければ……って持ち掛ければいい」
「それじゃ、俺が浮気性みたいだろ。却下」
ハイドロはため息を出すと、ゴーグルを正して言った。
「あなたのかくかくしかじかが素敵で、ハイドロよりも、ホウ岩よりも美しいです。だから、あなたが僕と付き合ってくださるなら、僕はあの男を捨てる覚悟です。元々、僕はアイツに脅されて恋人をやってるんです……って言え」
渋々、ハイドロは発案する。
「そうだな、それでいこう」
納得するクリプトン。
「これで俺を諦めてもらって、クリプトンとお嬢がデキるなら、愉快だな」
「それまでに、俺はもっといい男になるぞ!」
「頑張れー」
燃え上がるクリプトンを拍手でおだてるハイドロの口角は引きつっていた。
時は流れ、お見合いの日がやってきた。いつもとは違う正装に身を包み、二人は相手方の家へ訪れる。
「ハイドロ。俺、緊張してきた……」
肩を平行に上げ、クリプトンがブルッと震える。
「頑張ろうぜ。お前の見合いじゃねえけどな」
クリプトンが打ち合わせ通りに会話をしてくれるか、ハイドロはそれだけが心配だった。もし会話中に彼が癇癪を起そうものなら自分はどのように対応すべきか、様々なパターンで想像を巡らしてはため息が出る。
「はあ。俺、何やってんだろ……」
玄関を開ける迎えの使いが見えたため、二人は瞬時に顔を作った。
「ハイドロ様と……あなたは?」
使者はクリプトンを見て首を傾げる。
「お、僕はクリプトンと言います。わけあって、同行させてもらいます」
カタコトに話すクリプトンを片目で心配しながら、ハイドロは笑みを保つ。
「彼は僕の大切な人です。彼の同行を許してはもらえませんでしょうか」
にこやかを努め、ハイドロは許可を請う。
「……かしこまりました。お通しいたします。こちらへ」
何かを感づきながらも、使者は怪しい者ではないと判断したようだ。
門前払いは免れたと、二人は胸を撫で下ろした。
この場では異質なゴーグルが部屋の光を反射する。この部屋の光は明るく、まるで昼がある街の明るさであった。この照明だけでも莫大な金額をかけているのだろう。慣れない空間に二人は挙動不審になる。
「こんな場所でも、それ付けんのかよ」
「いいだろーが。犯罪でもあるまいし」
小声で問責をしていると、部屋にぞろぞろと人が入ってきた。ご令嬢と、その両親らしい。
「あ、おはようございます!」
先に立ち上がったのはハイドロだった。クリプトンは思わず時計を見やる。この時間でその挨拶はおかしいのではないか、と。しかし、計画を成功させるため、ハイドロに続いて立ち上がる。
「おお! うちの挨拶が分かっているなんて、さすがはレベル318なだけありますね!」
父親らしき人が、盛り上がった頬を持ち上げる。健康すぎる顔色をしていた。
ハイドロはスマイルを崩さず話を繋げる。
「はい! 昼が訪れる先進的な国を好く御一家ですものね。よく存じ上げておりますよ。先日の『昼間を以て平和となす』計画は素晴らしいと思います。なぜ却下されたのか、未だに信じ難い」
何の話題が上がっているのかクリプトンには理解ができない。しかし、この場にいる者の全員が軌を一にしているように見える。クリプトン以外は。
話に付いていけないクリプトンは、夢にまで見たご令嬢の美しさに目がなくなった。自分よりも小さくて華奢な体型。はしゃぐと見える可愛らしい歯。肌は健康的で、共に筋トレをしたくなる。そして何より、笑顔が自分の好みだった。だが、肝心の彼女はハイドロに興味があるようである。
「ところで、その隣のお方はどなた?」
ご令嬢に興味を持ってもらえたと、クリプトンは思った。口を開こうと奮う。
「そのことなんですが」
ハイドロが遮る。
「今日は、その話をしようと思い、参りました」
ハイドロは至って真面目な声色で新たな話を始めた。
「実は、僕には既に恋人がいます」
騒然とする家族の中、父親だけが腑に落ちたような顔を見せる。
「それが、今横にいる……クリプトンです。僕と同じく、戦闘員でございます」
ハイドロからいきなり背を叩かれて、クリプトンは吐きそうになりながら頷く。色んな意味で吐きそうになっている。
「ご紹介が遅れました。お、僕、クリプトンです」
息が上手くできない。これほど緊張したことが今までの人生であっただろうか。
「ハイドロさんとは、仲良くさせていただいており、ます、です」
しまったとハイドロの方を見ると、彼の表情だけで舌打ちが聞こえた。
「……ということですので、今回の縁談はお断りさせていただきたく存じます」
凝り固まった空気の家族から、父親が動いた。
「そうかもしれない、とは考えていましたよ」
「では……」
ハイドロとクリプトンは前屈みになる。
「しかし!」
父親が目をカッと開く。
「証拠を見せてもらわねば納得できません。籍は入れておられますか?」
固まる二人。
「え、ええ。籍は入れておりませんが、それは戦闘員である立場を考えてのことです。戦場に参加する手前、いつ命を失くしてもおかしくありません。籍を入れてしまっては、残された片方に籍を解除する手続きをしてもらわなければならなくなってしまいますゆえ……こうして恋人として、一生を添い遂げようと……ね、クリプトン?」
ハイドロに頷くクリプトンだったが、目の前の父親の圧が怖い。嘘だと見抜かれた場合、自分たちはどうなるのだろう。
「はい。僕は、ハイドロ……さんを好き、です」
この煮え切らない気持ち悪さはどこからやってくるのだろうか。くしゃみが出そうで出ない、あの感覚と似たものを感じる。
「はは、ありがとう、クリプトン。僕も愛しているよ」
お互いに腹の底は地獄である。釜の沸騰石は割れて蒸発した。
「二人は、お互いのどのようなところに惹かれているのですか」
父親の眉毛に力が入っている。眉の力だけで小さな羽虫なら殺せそうだとクリプトンは考える。
「お、僕は、彼の……顔、です?」
再び、しまったと気づく。ハイドロの顔など、ほとんどゴーグルで埋もれている。つまり、ハイドロの顔下半分が好きということになる。隣のハイドロは泡を噴きそうなほど顔が白い。
「顔?」
圧に殺される。圧殺。その二文字が頭を圧迫する。
「……ハイドロくんは?」
ターゲットがハイドロに移り、クリプトンは息を思い出す。
「……そうですねえ。色々ありますが、まず、恵まれた体格です。生まれつきいい身体を持っていながら、そこに留まらず、鍛え続ける精神。それから、戦場でも腐らない心の強さです。彼は優しい心を持っていながら、人を殺さなければならない残酷な処世を歩んでおります。そのルートを外れることなく、あ、ルートって、二乗で消えるあれじゃないですよ……あはは……」
もう限界だと、クリプトンは頭の血管に従った。ハイドロの襟元をガバリと掴む。これ以上忌々しい恋人ごっこをするくらいなら、何はともあれこの家をふっとばしてもいいと思った。
「クリプトン」
罵詈雑言がクリプトンの口元まで出かかったところで、ハイドロが冷静にそれを止めた。
「ハイドロ……」
ピキピキ疼く血管は止まらないが、ハイドロの声に免じて、構えた言葉を飲み込む。
「こいつはいつもこうなんです。照れ屋なんで。な、ハニー?」
よく見ると、ハイドロの頬にも血管が浮いている。
「覚えてろよ……ダーリン」
「もう分かりましたっ!」
令嬢が机を叩き、立ち上がった。乱闘最前線の二人は視線を彼女に移す。
「お二人の、とてもとても強い気持ちは受け取らせていただきました! 縁談はこれにて終了でございます! それでは!」
そう言い放ち、部屋を出て行ってしまった。彼女を怒らせてしまったことに二人はカタカタと震え出す。我も忘れて、暖を取る虫のように抱き合う。父親の顔は……
「えー、待ってよお! ボクを置いて行かないでー!」
猫撫で声で、彼女を追って出ていった。
「あなた! 他人様にそんな恥ずかしい姿を見せないでくださいまし!」
母親も出ていった。
「……終わったのか?」
「……みたいだな」
そこで、二人は抱き着いたままだったと気づいた。
「離れろダサゴーグル!」
「ひど! これ自分で作ったのに!」
「そうか、それはゴメン!」
そこで一度、沈黙を挟んだ。そして、上手くいったことに拳を合わせる。
「よし! 俺のお見合いはこれで破棄! めでたしめで……」
「俺が終わってねえよ! お嬢様ー! どちらへー!?」
クリプトンは部屋を飛び出し、可憐なお嬢を追いかけていった。残された一人のハイドロは、全てが面倒臭くなった顔で耳の後ろを掻いていた。
「いた!」
クリプトンはバタバタと廊下を走り、これまた昼のような明るさの部屋に令嬢の背中を見つけた。
「お嬢様! 僕です、クリプトンです。入ってもいいですか!?」
少しだけ開いていた横開きの戸に手を掛ける。
「ダメです!」
切羽詰まった声に、クリプトンは怯んで手を止める。
「あの、あなたにお話しがあるんです!」
「お話?」
お嬢の顔が、隙間越しにこちらを向く。
「は、はい! あのあの……あのですね」
隙間から見える顔も美しく、クリプトンは戸惑う。ハイドロに教わった口説き文句も忘れた。
「ぼ、僕と結婚しませんかっ!」
「え!?」
驚きの声を上げた彼女は、スパンッと戸を開け広げた。
「あなたたち、恋人同士ではありませんでしたの!?」
「いえ、えっと、違くてですね……」
言葉棚を引っ搔き回し、説明文を探す。焦って上手く見つからない。ハイドロはどう言っていたか。
「いけません! あなたには、一生を共にするパートナーの男性がいるのですから!」
「あれは誤解で……」
「いいえ! 私には分かりますわ! 二人の熱い信頼! 絆! 男同士の約束!」
何故か熱く語り出すお嬢。
「生まれも育ちも違うお二人がこの惑星で運命的に出会い、その先の運命も共にいようと誓った偶然にして必然! 他解釈を禁じ得ない表情や言葉に翻弄されながらも、だからこそ審らかにされる二人の幸福! 象牙婚式には、過ぎ去った車軸の雨を『あんなこともあったね』、『あれがあったから、俺たちは今、すごく幸せだね』って笑い合うのよ! 正直に言ってブロマンスも素敵だけど、それをこちらの妄想でギリギリ超えさせるか否か! ってくらいが私は好み! もちろん、異論は認めます! でも待って! ハピエンも捨て難いけどメリバもいいわね。二人だけの幸せ。二人だけの世界。私たちには理解できているようで、できていない。できていても、それはそれで二人の世界が壊れてしまうから複雑よねー!」
この人は息をしているのかと、クリプトンは不安になった。それほどの勢いで猛烈な長文が左から右へ流れていく。
「……男同士の繋がりに、何の魅力を感じてるんですか」
「何がいいとか、どうして好きかとかじゃないんですの! 運命的なあれですの!」
何だか、思っていたような人と違う。クリプトンは困ってしまった。
「……しかし、戦闘員様からの婚約の申し込みを、一般人が断るのは違法なのですよね」
クリプトンはその話を初めて聞いた。今度は期待に胸が膨らむ。
「それじゃあ……」
「クリプトン様、とおっしゃいましたね?」
「はい!」
心の中で手を組んで願う。
「あなた様の顔は正直好みですが、父上の力を使って5点差し上げますので、今の申し込みはなかったことにしてくださりませんこと?」
「……は?」
耳までおかしくなったのかとクリプトンは耳と頬を引っ張った。夢ではないし、耳も正常バッチリ。
「それで構いません!」
突如、ハイドロが湧いて出てきた。クリプトンは飛び上がって尻餅をつく。
「ハイドロ様!」
お嬢の目はピカピカと輝く。ネオンよりも照りつける光だ。
「お嬢様、その話、遂行してくださいますね?」
「もちろんです! 私、あなたたちの絆のためなら何だっていたしますわ!」
「何て素晴らしい人だ! 拝謝申し上げます!」
ハイドロとお嬢は握手を交わす。クリプトンの脳は現実を飲み込めないでいた。
「きゃ! ハイドロ様と握手してしまいました! 父上! 母上!」
お嬢は廊下を歩いて走り、奥へ消えていった。
ハイドロは彼女に手を振り、クリプトンへ振り返る。
「作戦成功!」
ゴーグルの下でこれ以上ないほど細めている目が見えるようだ。騙されたのではないかとクリプトンは二度見する。そして、沸騰した感情がグツグツと沸き上がってくるのを感じた。
「……おい、思いっきし喧嘩しようぜ、ダーリン」
「望むとこだ、ごらあ! ハニーごらあ!」
痺れを切らしたクリプトンの拳がハイドロに振り下ろされた。避けられたのは言うまでもない。
後日、32.375の数字を見ることになったクリプトンの顔は、顎まで歪んでいたという。
ごうごう吹雪く風を避け、小さな洞窟へ避難する影が二つ。
「このフィールドさっむ! コイオリードでこんなに寒いとこないだろ! 何で俺様まで偵察に来なきゃいけねえの!? 帰りたいよー!」
一つの大きな影が震える。
「……ん?」
一つの、数回り小さな影がしゃがむ。
「Arg18? 何か見つけた?」
Arg18は地を明かりで照らす。見えた線に、大きな目を凝らす。
「見て」
「何これ? 落書き? 俺様、数字は苦手だ。あ、でも、この記号とかはマヌケな人の顔っぽいな」
Arg18は黙ったままだ。
「見覚えでもあんのかい?」
「ない。でも、敵の残したメッセージかもしれない。僕は調べてみるから、休んでていいよ」
そう言うと、地面に残る数字や記号に手を付いた。なぞってみる。
「じゃあ暗号解読は頼んだ! 俺様は寝る!」
そちらに頷いて、再び暗号へ目を向ける。「∵」は、かすれながらもArg18を見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます