十六夜水明 様の「月神の湖」、とても心に響きました。
幼い頃から言い伝えが好きだった菫が、妹の楓を救うために月神様の湖へ向かう姿には、読んでいて胸が熱くなりました。月明かりに照らされた幻想的な風景や、金色の瞳を持つ白兎、そして白銀の龍として現れる月神様など、描写がとても美しくて、自分もその場にいるような気持ちになりました。
菫がポケットに入っていた小さな牡丹餅で妹を取り戻す場面は、姉妹の絆と菫の勇気が伝わってきて、思わずほろりとしました。昔からの言い伝えや伝説が現実になる瞬間って、なんだかロマンがありますよね。
菫が大学で古典文学を研究し続けている姿にも共感しました。私も子どもの頃に感じた不思議やワクワクを思い出して、もう一度夜空を見上げてみたくなりました。