第4話 イケメンDQN

「ねーよっちゃん、一緒に帰ろ?」


目の前にいる人懐っこそうな美少女は安戸卦 柰為あどけ ない。私の親友。

よっちゃんとは私のこと。駄菓子みたいだけど気に入ってる。


「おっけー、じゃあ帰ろっか」





帰り道、いつもの道に金髪にネックレス、ダメージジーンズとタバコのいかにもなチャラ男といかにもな取り巻きAとBがいた。

副流煙とか嫌なので少し距離を置いた。


「君たち可愛いね。学校帰り?ちょっとオレらと遊ばない?」


ナンパされた。けど最近壁ドンとかされているので慣れた。この程度でなびいたりは・・・・・・あ、すごいイケメン。ま、まぁちょっとくらいならいいかな?


「よっちゃんしっかりして!」


「はっ!」


危ないところだった、ありがとう柰為。


「ごめんなさい、用事があるので。行くよ」


柰為が私の手を引いて駆け足でこの場をさろうとする。けど、、、


「待てよ」


手首を掴まれてしまった。結構力が入れているらしく、柰為の表情が苦しげに歪む。


「やめてください、何するんですか!?」


「あぁ?いいからこいって言ってんだよ!」


「兄貴、もう無理矢理ヤッちゃいましょう」


「大丈夫、痛いのは最初だけだからさ」


「い、いやぁぁぁぁぁぁ!」



「君たち、どうしたんだい!」


学校一の真面目委員長、厳格 馬締げんかくまじめくん!

やだ、かっこいい!素敵!


「ちっ、今日のところは勘弁してやるよ」


「あ、兄貴〜」


「待ってくださいよー」


「大丈夫だったかい?」


「はい♡」


「よっちゃんの目がハートに・・・・・」


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こんな少女漫画は嫌だ おもゆ。 @BronzeEmpror

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