第93話
本当は、色々と忙しいユキなのだ。
気軽なメールとはいえ、自分の時間を削って、孤独な私の相手をしてくれている。
そのことを忘れたことはない。
もともと心根の優しい子だ、私がユキと話したそうな言葉を続ければ、それに付き合わせてしまうことになる。
だから、そうせぬよう、私が配慮しなければならないと思う。
・・・と、偉そうなことを言いつつ、ユキにいつも甘えているのだが。
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