第67話

私は、冷静に考えても醜い男だ。

外見もそうだが、この心が。


ユキに出会えていなかったら、間違いなくずっとそのままだったはずだ。

たった、数日でユキは私に自分と向き合うきっかけを与えてくれた。

ユキは笑って、冗談だと取るかも知れない。

だが、それは、紛れもない事実だし、奇跡のような幸運だ。


だから、ユキに対し、絶対に誠実な人間であり続けようと誓った。

大袈裟でなく、私を救い、再生することに挑む気力を与えてくれたのだから。



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