七十一日後

 舞台は再び、とある〝喫煙可能な〟喫茶店。最奥の四人席に今日は二人の男が向かい合って座っている。今回は呼びつけた者と呼びつけられた者が逆転していた。


「すまんかったな、パンチ。忙しいやろう」

「いや、業務としてはそうでもない。個人としては目も回る忙しさやがな」

「今日はあの探偵はおらんのやな」

「いつもいつも一緒にいる訳ちゃうよ。ここ数日何か調べ物があるとかで、一人でチョコマカ動いとるようや。連絡はすぐにつくが……一応呼んでみるか?」

「いや、要らん。アイツがおると恐らく話がややこしゅうなる。正直パンチだけできてくれて助かったで」

「そのパンチっつーの、いい加減やめえよ。一条いちじょうにも茶化ちゃかされて困っとんねん。どだい、俺はもうパンチパーマなんぞ当てとらんやろ」

「あの髪型を貫いとったら、今頃お前は組対マルボウでバリバリやっとったかもな」


 二人はホットコーヒーをブラックで飲みながら、挨拶代わりの雑談に花を咲かせる。空気が温まったところで口火を切ったのは白金しろがねだった。


「しかし珍しいな、お前が相談に乗ってほしいて」

「ホンマはもっとはよ会いたかってんけどな。取り調べやら報告書やら後処理やらで、時間を持っていかれてもうたんや」

「検事やからな、しゃーない。ほんで、相談て?」

「ああ……こんなん、パンチにしか言われへん。この間の話の件なんやけどな……俺にもあのメッセージが、きてもうた」

「な――何やてっ!?」


 元々そこまで静かでもなかった店内だが、テーブルに両手をバンと叩きつけて立ち上がった白金はやはり目立った。数人の客から奇異きいと非難の目でにらまれた白金は周囲に会釈えしゃくを返して、眼前の男をにらみつけたままで静かに着席する。


「おい伊知朗イチロー、ホンマにそれは一条に話さんとまずい話やろ」

「それはお前から報告してくれんか。あんだけポンコツだ何だーとののしった女にこんな話なんぞしてみい、きっとあいつのことやから鬼の首でも取ったようにあおられるわ」

「……ま、まあ……一条ならやりかねんわな」

「頼む、俺とお前の仲や、この場はお前だけで話を聞いてくれ」

「……分かった。一体どういう経緯やったんか話してみ」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~


 我がまま聞いてもろて悪い。くだらんメンツやと思うけど、あの女が得意満面になって俺をあおってきよったらまた買わんでもいい喧嘩けんかを買っちまいそうでな。それでなくとも最近部内の空気がかんばしくなくて、ちと俺もピリピリしとるんよ。まぁそんなわけで、すまん。

 本題に移ろう。どういう経緯で俺がそのメッセージを受けたか、やったな。証拠品にあった出水いずみのスマートフォンのメモリを復元したんよ。今はクラウドにバックアップが残っていたりするからな。オカルトなんぞはありえへんが、万一何者かがデータを消去していたとしたら、有力な証拠がそこにあるかもしれへんとな。それに出水のスマートフォンが発見された経緯も少し違和感があったし、念の為洗い直してみたんよ。

 ほんなら、メモ帳に文字化けしていたメッセージと、それをどうやら変換修復した文字列が出てきたんやな。〝くさかたよめ〟とあるが、他の文面と照らし合わせてもこれは濁点がないだけで意味合いとしては〝くさかだよめ〟だと思っている。そうなると、これはお前の所轄で一ヶ月以上前に失踪しっそうした日下彬くさかあきら警部で間違いないな? 彼については検察庁でも色々と扱いで難儀なんぎしとるところがあるが、それは後で説明する。

 ほんで俺は、この奇妙なメッセージを色々と分析しようと思った。確信はまったくないが、こういうことやったんやろうなとは思う。それを書いてみたから読んでみ。


 おまえしかもうたのめなくなつてしまつた

 しろかね〓〓みんなにはひみつにしてほしい

 ろくしあのほてるにもつをもつてあつてほしい

 みつからない〓〓くるんたくれくれもきをつけろ

 つかまつたらなにもかもておくれになるたのんた〓

 ちかくまてきたらおれにますめーるてれんらくをく〓

 さいあくおんなれんらくつけてたすけをよへにけられる

 まちかえたらせんふおわるからそのつもりて〓〓〓〓くれ


 どうしても分からんところは〝〓〟のままやけど、分からんでも意味に影響はないやろう。この内容で合っとるとすれば、日下氏はお前に内緒で被害者を呼び出したことになる。お前、この日下氏とは不仲やったんか? ちゃうやろ? 俺はこの文がどうにも引っかかったんや。わざわざパンチだけ名指しで秘密にしてほしいなんて書く必要ないやろ。〝誰にも言うな〟で終わる話やからな。それに文面がすべてひらがなで、濁点が一切ついていないんもおかしい。

 そもそも今どき文字化けするフォーマットなんぞでメールを送信するか? こいつは全部、作為的な意図が存在するとにらんどる。あえて興味を引く方法で文章自体に他の意味を混ぜ、隠して伝えようとした、いわば〝暗号〟やないか……とな。


 ほんでこれは余談なんやが、この文面と送信者情報を見て分かるとおり俺たち検察としては出水と最後に接触したんが日下彬である疑いを強く持たざるを得んのや。したがって、日下を参考人とし、改めて特異とくい行方不明者として、管轄署が全力で行方を追うことになった。


 ――話の腰を折って悪い、本題に戻ろうか。文章自体が暗号かもしれんという話はしたな。こいつは古典的な仕掛けやないかとにらんだんよ。縦読みってやつや。元々の修復文で上から下まですべてが修復できとった所に何か隠されとるかもしれんと思ったんや。俺はまず、一番左からその隣、また隣と、それぞれ抜き出して検索をかけたんよ。ほなら一発ビンゴやった。一文字目に書いてあった〝おしろみつちさま〟であるサイトがヒットしたんや。そのサイトに書いてあった内容を読んどったら、突然俺のスマホにどこからか着信があった。見てみると、お前や一条が言っとったメッセージが俺にも届いたと、そういう話や。

 ……ん、〝おしろみつちさま〟のサイトを見せてくれ? 別に構わん。のろわれたメールだと言うとったが、何度も言うように俺はオカルトなんぞ信じてへん。ほんでも、これは何らかの重要な手がかり、少なくとも推理の材料になると思ったからな、ブクマしといたんや。ほれ、このサイトや。トップ絵からして不気味やろ。江戸時代の浮世絵うきよえにこういったあやかしモンの作品がぎょうさんあったよな。確か葛飾北斎かつしかほくさいだか鳥山石燕とりやませきえんだかの。

 ほんで、その下にデカデカと書いてあるやろ、名前が……ああ、その他のは無視してええ。いつの時代の個人サイトやっつう作りになっとってな、ほとんど意味のない飾りや。ほんで、名前の下にかいつまんで書いてあるんよ、その〝御白蛟様おしろみつちさま〟のことが。それ読んだらスマホがピコンと鳴って、メッセージがきたんや。


 ――おいパンチ。お前のスマホ、今鳴らんかった?

 ……え、お前まさか、この話、知らんかったんか!?


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「…………はああ……何してくれよんねん…………」


 時間は夜、場所は白金の自宅。リビングの小さなコーヒーテーブルを囲んでいるのは白金、羽金うこんに、たった今盛大なため息をついて頭を抱える一条を加えて三人。一条は憮然ぶぜんと、羽金は悄然しょうぜんと、そして白金は呆然ぼうぜんとしていた。いつの間にか俺の家の冷蔵庫の六割以上を占めている冷酒を〝勝手に〟取り出し、グラスにいで一気に飲んでいる様を見た羽金は、彼女の印象を〝ポンコツ探偵〟から〝酒乱探偵〟に改めつつあったが、今は何も言葉にしていない。

 白金は羽金からの話を聞き、次いで不思議で不気味なサイトの内容を読んだ直後、SNSでメッセージを受けとった。その内容は――


 こえんのとおりまつる


「ウチも油断しとったわ……まさか、クソマジメガネからごえんが繋がってくるなんぞ、想像もしとらんかった……すまんなパンチ、これはウチの失態や」

「そう思うならまずはそのパンチ呼びをやめてくれへんかな」

「それはそれ、これはこれや。ま、そんなくだらんことよりも、おいメガネ、今度こそウチの知りたいことをはっきりと教えろ。あのメッセージを蛍乃香は受けとっとらんのやな?」

「ああ、被疑者ひぎしゃのスマートフォンは証拠品として調べたが、該当する文言もんごんはなかった」

「――そうか、それを聞いてホンマ安心した。あないな奴でもウチの数少ないダチやしな」


 そして再び訪れる沈黙に、自分の家にも関わらず白金は少し居心地が悪い思いを味わった。隣に正座している羽金は相変わらず難しい表情を崩していない。


「けど、まさかこんなことになるとは思わんかったよ。俺は酒ら……一条とパンチがこの話を知っとるものだとばかり思っとったんや。そのパンチがピンピンしとるんが、オカルトなんぞありえへん証拠や、もしのろいなんぞが本物なんやったら、何でその話を知っとるこいつが今もこないして生きとるんやって話やからな……そう思っとったんや。けど――」

「メガネがどない思うかは勝手や。今さらそれをごちゃごちゃ言うたところで何も始まらん。大事なんはこっからや、のうパンチ」

「何でいきなり俺に振るんや。そしてそのパンチ呼びはやめてくれ」


 白金の頼みなど嬉々ききとして〝聞く訳がない〟一条は冷酒を美味しそうにあおるだけでなく、つまみになりそうなものを物色して食べ始めた。一切遠慮と配慮のない彼女の行動に、羽金は眉を大いにしかめ、白金はため息を大いにつくのだった。


「んで一条さん、今日は昼間一体何しとったんや。『せっかくおもろい話が聞けとったのに』と言うとったけど」

「ああ、それな。こないだ一覧にした事故あるやんか。ちいとあれの現場を回っとったんや。やっぱその中で一番おもろい話が出てきたんがダム湖周辺やったわ」

「一条……あんた、人死にが出とる話におもろいって」

「おい伊知朗、今はそういう――」

「あ? 何やメガネ。別にあんたに話しかけとる訳ちゃうで、しゃしゃり出てくんな。土台、あんたが余計なことせんかったらパンチはな――」

「一条さんも伊知朗も、俺の家で喧嘩けんかしてくれるなっ! それにあんた、今言うたやないか。『大事なんはこっからや』って。いちいちほじくり返すなよ、頼むから」

「……ちっ。一端の口聞きよって、パンチのくせに」

「……パンチの家なのは確かや。それに、この時間に騒いでもうたら民法五九四条一項および六一六条に抵触してまうな」


 白金の抗弁と嘆願に一条はブツブツと理不尽な不平を漏らし、羽金は彼らしい理屈で従う。白金はとりあえず場が収まったことと、これからことあるごとにこの二人がこうしてぶつかる未来予想図を描いて、大きなため息をついた。

 一条と羽金の関係性は犬と猿、水と油、えつとまでいっても差し支えないくらいに悪い。このままでは一向に話が進まないと悟った白金は伊知朗を落ち着け、一条には揚げ足を取って気を逸らし、話の続きを聞き出すのだった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~


 まったく、人がせっかくおもろい話聞かしたったるちゅうのに、話の腰ばかり折りよって。まあええわ。パンチには元々話そうと思っとったことやしな。


 上牧かんまきから始まった一連の事故が同じチームでつるんどった連中ばっかりやったっちゅうのは前にもパンチには話しとったけれどもやな、正直U市のダム湖で車が転落して溺死できしした三宅みやけの話以外は何もなかったわ。現場に残っとったんはどこぞの誰かが飾っとった花束ぐらいでな、話なんぞ何も聞けんかった。

 このダム湖で起きた話はええ収穫があったで。聞きたいか? 聞きたいやろ? ほならな、耳かっぽじってよう聞きい。呑気のんきに酒なんぞ飲んどる場合ちゃうで、ええな?


 このダム湖をぐるっと取り囲むように細い道が走っとるが、ここは何でも肝試しでごっつう有名な場所の一つらしゅうて、よう出るちゅう噂があちこちにあった。三宅とその彼氏、もう一人の男もその噂を聞きつけて夜中に遊びいったんやろ。ただここは街灯も一切なくて、夜はホンマに真っ暗らしい。ほんで道がかなり細いいうたけど、ガードレールが敷かれとらんで、ロープが一本張られとる場所も結構あった。平たく言やあ、良く転落事故も起きる所らしい。

 三宅の彼氏が運転しとった車もご多分に漏れずアホウな運転しよったんやろな、転落現場の近くにタイヤが滑った跡が見つかった。ただ、そこは他の車もよう落ちとったみたいやった。何故って、ガードレールが折れてなくなっとったんや。直す金ももったいないくらいに事故が発生しとった可能性もあるが、今はそれが問題やないから先行くで。


 その近くにひなびた神社がある。昼間は参拝客さんぱいきゃくもそれなりにおるみたいやけど、夜は絶対に近づかんほうがええ……そんな場所や。パワースポットやらマイナスイオンやら言われとるがありゃあもともと荒御魂あらみたましずめるために建立こんりゅうされた社や。夜に行くと引っ張られるで。

 ちと話がれたがな、転落現場はこの神社の近くやった。三宅の彼氏ともう一人の男は車の窓を叩き割って外に飛び出たから一命を取り留めたようやけど、三宅本人はパニックになってしもたんか、シートベルトを着けたままで沈んどったっちゅう報告書があがっとる。あるいは転落の時に気い失ったんかもしれんな。

 ほんでもっとおもろいんが、この彼氏の証言や。車が道を外れる直前、いきなり三宅が低い声でつぶやいたらしいんやな。


 わたしは、いのちを、たてまつる。

 このくび、くらわせ、とがつぶし。


 ――なあ、これどこかで聞いた話やとは思わんか、パンチ、メガネ。


 ……ん? 酒飲んどる場合ちゃう言うたんはウチやのに酒飲むなて何や。あんたらにウチのありがたい情報をタダでくれてやっとんのや、それくらいでいちいち目くじら立てんな。器のちっさいこと言っとるとモテへんで。


 ウチの話はまだこんなんじゃ終わらへんよ。実はこれも前にも言うた気がするんやけどな、三宅が死んだ転落事故に絡んで車を探しとった時に、あれやこれやまで色々見つかったちゅう話に発展してな。まぁ元々ここだけやなしに人里離れたダム湖なんてのは、大っぴらに言えんどす黒い大人の事情がひっそり沈められたりしとるんが定番や。パンチにメガネかて警察ならそんくらい常識やろ?

 ん、メガネは警察やのうて検事? んなもんどっちでもええよ、変わらん変わらん。


 んで、今はその時〝ついでに〟見つかったモンの身元やら詳細やらを洗い直しとるんやと。その中で一件、ウチの興味をいた話があったんや。こいつも聞きたいか? 聞きたいやろ?

 あんな、あがってきた死体がな――


 ん、何かメッセージきたわ。すまんな、誰からやろ。

 ……ホノから!? どういうこっちゃ? あいつのスマホ、今警察に押収されとるんじゃ……

 んなことよりもおいメガネ――てどないしたんや。こっちはあんたに文句があんねんから、逃げんな。なんでホノにごえんが――

 ……って、どないしたメガネ? マジでえらい慌てとるやないか。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「な、何やて!? 当直は一体、な、何をしとったんや!?」


 ちょうど零時れいじを過ぎた頃、羽金は遅すぎる連絡を受けとった。白金は理解しているがこれは〝何か緊急事態が発生した時の〟動きだった。だがそれにしては余りにも切羽せっぱ詰まっている。白金はよほどのことが起きたのだろうとアタリをつけたものの、その内容まで推し量ることはできなかった。


「すまん、緊急事態や。大至急庁に戻らなあかん」

「おい伊知朗、話せるならでええけど何があったんや?」

「……すまん、パンチ、一条。俺の見込み違いやったかもしれん。たった今――」


 慌ててトレンチコートを羽織りながら、大事なことだけを簡潔に告げる羽金。その内容は、一条と白金双方の度肝を抜くのに余りある破壊力を秘めた、特大爆弾ツァーリ・ボンバだった。


 ――蛍火玄香ほたるびはるか、通称蛍乃香、接客業従事者、二十三歳。

 某留置所単独房へ留置中に死亡。頸部けいぶ切断により即死。

 室内に頭部の存在は認められず。

 第一発見者は留置所の当直警察官数名。

 死亡推定時刻、午後二十三時五十五分から翌午前零時れいじ


「――おいメガネ、あんたさっき言うたよな! 蛍乃香は〝ごえん〟を匂わすような文言もんごんなんぞ受けとっとらんかったて! これはどういう顛末てんまつやねん! 説明しいや、オイ! あいつからこんなメッセージがきたで! ホンマにちゃんと全部調べたんか!?」


 一条が羽金のコートをつかんで強く揺さぶり、手に持っていたスマートフォンが床に落ちる。白金はそれを拾い上げ、画面に映っていたメッセージの内容を見て固まった。


 くろうて、ゆわえて、たてまつる。

 わたしは、いのちを、たてまつる。

 しろきの、みつちの、おんために。

 このくび、まつりて、あまがえり。


「お、おい、一条さん、これって――」


 蛍乃香にはごえんが繋がっていた兆候は見当たらなかったと羽金は言っていた。にも関わらず一条のスマホにその蛍乃香からの不穏なメッセージが届いている。この出来事に対する疑問はいくつかあるが、何をさておいても〝検察に押収されているはずのスマートフォンを蛍乃香が使えたのは一体何故か〟ということに尽きる。

 それを白金が口に出して詰問しようとしたそのとき、白金と羽金のスマートフォンがまったく同じタイミングでメッセージを着信した。

 二人はそのメッセージを確認して目を丸くし、白金のスマホを奪い取ってそれを見た一条はかぶりを振って眉をしかめた。


 つきいきます

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る