伝説のボールペン
「今日は敵を一〇体も倒した期待の能力者、通称『† 暗黒魔剣騎士†クウゲルシュライバー』さんにスタジオにお越し頂きました。† 暗黒魔剣騎士†クウゲルシュライバーさんよろしくお願いいたします」
「† 暗黒魔剣騎士†クウゲルシュライバーです。よろしくお願いします」
「早速ですが† 暗黒魔」
「……なるほど、それで右手から鉄の処女を生やしてぶん殴る能力を手に入れたわけですね。暗黒さん」
「しれっと略しましたね。ほんと残念ですよ。エクスカリバーでなく鉄の処女が生えてくるなんて」
「ところでどうやって敵を一〇体も倒したんですか?」
「一番ノロくてデカい敵を後ろから殴って逃げるを繰り返しました! 大変でした! 一体につき二週間もかかるんですよ! 途中で横入りしようとするやつと喧嘩になるし!」
「倒して良いことはありましたか?」
「とにかくトラペゾヘドロンが溜まりましたね!」
「何味ですか?」
「えっ、アレみんなマジで舐めて確かめてんの」
「何味でしたか?」
「口に入れたりしませんよ! オリンピックの金メダルじゃあるまいし!」
「最新情報でチョコミント味が報告されてますがご感想は」
「知らないよ!!」
「暗黒さんは現在レベル八だそうで。常人はレベル一ですが何か人生変わりましたか」
「鉄の処女を生やしていられる時間が延びました。最初は一〇秒しか具現化できなかったんですが今は五分弱といったところですフフン」
「他には何か」
「全くないですね」
「今日はありがとうございました」
「来週は座標の穴に落ち込んで三ヶ月サバイバル生活をしている田中仁さんのインタビューです。ご期待ください」
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