第53話 Day30★ First thing 1st(まずは1つ目)

Day30★ 朝11時 ちょいすぎ 

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庭の入口へ

騎士が乗っていた馬はまだ逃げないでいる

流石軍用馬!

田綱を近くの庭の柵へ

綺麗な鎧の騎士をまず玄関前に引っ張る

次にもう1人の騎士の死体を引っ張る

これで玄関前に騎士の死体4つだ


死後硬直はだいたい2時間後から始まる

その為 装備を|剥《はぎ取るには十分な時間がある

1つ目の死体から まず鎧をぎ取る

ブーツ、グローブ、鎧は簡単に、問題は頭だ

首筋を狙ったとしても顔の下側をかすっている為 変形してうまく取れない

バールをガレージから持ってきて銃痕の部分に当て力を入れ なんとか兜を取る

次に鎧を剥いだ死体を見てみる

小さい革袋 中には数枚のコイン

この世界にも通貨は存在するのか

他は特になし

下着は流石に要らないのでそのまま庭の入口へ


2体目の死体も似たような物

革袋のコインは少な目


3体目の死体はブーツの穴にバールを入れてから何とか鎧を脱がす


4体目の死体は兜にバールを当てながら脱がす


荷車に乗せてあったポスターの額縁を家の元の場所へ

なんで こんなもん盗んだんだ!?


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


もし自分が中世などでこのポスターを見たら凄いと思うのは分かるんだが

文化レベルはそれぐらいなのか?

鎧をガレージに入れ アルコールスプレーで軽くシュッシュ

後でちゃんと綺麗に洗う予定


知り合いでスポーツジムのシャワー室のマットを踏んで水虫を移された奴がいた

自分が使うにしても 水虫とか変な病気になったら敵わない


一度 キッチンにいって水を飲む

Scarにも水をあげる

ガレージに戻るとシロ蛇がいた


男   :「U OK?  Thanks god (お前は無事だったか 良かった)」


シロ蛇に餌をやり Scarに餌をやり

シャベルとガンベルトのみで死体を2体馬に乗せる

一度に2匹で行けるか?

まー 逃げられたら逃げられたでいいか

馬2体にそれぞれ死体2体を乗せ そして田綱を引いて野原へ

コヨーテの墓からある程度距離をとって

風の向きも考えてから 東側に更に移動

シャベルで穴を掘り始める

人間4体分 

6 Feet Under それぞれ約2メートルの穴


***2時間後***

最初の方は簡単に掘り進めたのだが 意外と時間がかかる

一度 馬を家に連れて帰り 

キッチンで水を飲んで 汗だくの服を違うのに変えてから

再びさっきの場所で穴掘り


***1時間後***

はっきりいって6Feetを4人分の人間の大きさ掘るの無理

というかしたくない そこまで時間をかけたくない それ以前に時間がない

少し浅いが仕方がない

他にやる事もある

死体を 一体穴に入れようとする

死体が強張っている

死後硬直しているのであろう

とりあえず穴に落とす

同じように2体目

同じように3体目

同じように4体目


土を死体の上から振りかける

そして全ての土をかけてから


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

男   :「For Real?(マジかよ)」


穴を掘って 死体を埋め堀った土を穴に戻すと 土が足りない

そんな都市伝説を聞いた事がある

掘った時と埋める時で土の中の空気が抜ける為らしいが

4体の死体の体積があるので足りない分がちょうど埋まって

掘る前と同じ高さになっている


男は

男   :「GO TO HELL(地獄へ落ちろ)」

と呪いの言葉をかけ つばを吐き捨てその場を後にした


家に戻りながら考える


アイツらの所持金がどのくらいの価値なのか?

アイツらの鎧がどのくらいの価値なのか?

アイツらの剣がどのくらいの価値なのか?

そしてあいつらの目的がなんなのか?


鎧を着ている

という事は夜盗とかではない

。。。と思うのだが異世界の世界情勢や文化等 知らない

なぜならこの森を抜けた事が無いから

ただ方角は西

だから次の遠征は西に決定

ただ どのくらいの弾丸や食料などを持っていけばいいか等

考えないといけない事が山済みだ

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