第43話 Day23 slow day(ゆったりとした日)

Day23 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

1つだけスロークッカーにつなげる

パントリーからトマトの缶詰、キッチンから刻み玉ねぎを乾燥したモノ

塩コショウ、ドライドオニオン、ふんだんな肉

それらをスロークッカーに入れON


風呂場に行く

生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う

シロ蛇とコヨーテにエサ

コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める


午前中は毛皮のなめ

角細工は後回しでいいかなー

そして燻製小屋で干し肉をどんどん作成していく

ついでにタンポポの根も乾かしていく

畑から芽がでて葉っぱが咲いているが

作物がなるまでは まだまだ


川の仕掛けを見に行く

本日の収穫はゼロ


そんな日もあるさ


その足で川の上流へ

石の出っ張りを渡る


森のフンイキが変わる


樹液を取ろうとした所へ

粘っこい汁が溜まっている

舐めてみる


。。。。。。ほのかにに甘い。。気がする

が 全体的に苦みが強い


これは煮詰めても多分 無理だ!

木は間違いないと思う。。。とすると季節か

いや 時期がづれていた場合

樹液自体が出ないと思っていたのだが


男   :「。。。。。。。」


とりあえず樹液用の仕掛けを回収し

石の出っ張りを渡りそのまま

下流へ

川原でいくつか石を拾って家へ戻る


コヨーテ達はジャレ合っている

それを横目で見ながら ひたすら角細工を作る


個人的に崖にいたヤギを手に入れたいのだが

まー 無理であろう

コヨーテ達とだと 高確率で嚙み殺してしまうだろうし

そんな事を考えながら角細工を作る

途中でスモーカーの肉を交換

生肉を蛇に少し上げてから

出来立てのスモークされた肉を手に コヨーテ達の所へ


”わんわんわん  わん わん”


男   :「You wanna eat? (食いたいだろ?)

      You wanna eat?(食いたいだろ?) 」


”わんわんわん  わん わん”


男   :「Ubu Sit(ウブー お座り) 」


”はー はー はー わん はー はー はー”

そしたらUbuは座ることなく そのまま舌を出して笑っている

名前を呼ばれただけなのに 本当に にこやかで嬉しそうだ


男   :「。。。。。。。。。Good boy(いい子だ) 」


男は肉を投げてやる


男   :「Donahue Come over here(ドナヒュー こっち来い)」


Donahueが近づいてくる


男   :「You want this? (これ 欲しいか?)

      Yes you do yes you do(欲しいだろ 欲しいだろ) 」

 

そして手から肉を食べさせる


男   :「Scar Catch (スカー 受け取れー) 」


そういって干し肉をScarに投げてやる

3匹 それぞれ 嬉しそうに食べている

そして 食べ終わってから


”はーー はーー はーー わおん”

次は無いのかとねだる

男は順番に名前を呼び肉を投げてやる

投げられた肉をキャッチしてくちゃくちゃと食べている


***数分後***


男   :「OK Next is the last one (次が最後だ) 」


そう言って男はまず Ubuの名前を呼ぶ

ただ 干し肉の破片を両手に持って両手で投げる

Ubuは2つの干し肉のかけらが飛んで来て見事に困惑する

そして地に落ちた干し肉のかけらを食べ始める


次に男はScarの名前を呼ぶ

同じように干し肉の破片を両手に持って両手で投げる

ScarはUbuの失態を見ていたのか片方だけをキャッチして食べ

そして地に落ちた干し肉のかけらを食べ始める


次に男はDonahueの名前を呼ぶ

同じように干し肉の破片を両手に持って両手で投げる

ただし 一際黒い獣は違った

走って1つ目 すかさずジャンプして空中で2つ目をキャッチ

これには流石に男も驚く


男   :「Wow (凄い) 」


男は驚きと喜びの声をあげ

少しドヤ顔しながら干し肉を食べている獣を優しく撫でてやる

嬉しそうに撫でられながら獣は目を細める

そしたら干し肉を食べ終わったUbuとScarも近づいてくる

男はその2匹も わしゃわしゃ してから次のバッチに取り掛かる

やはり干し肉はいい

夕飯としては物足りないが スナックとしては充分な食べ応え

また料理をする手間がかからない

とはいっても時間はある意味 潤沢じゅんたくにある

だから朝のコーヒーと夜の料理は必ず男はするようにしているのだが


その後もスモーキングと角細工作成を続けていく



日が沈んでいく


ソーラーパネルをしまいスロークッカーを持ってくる


男   :「Yo Snake (おーい 蛇) 」


そしたらニョロっとシロ蛇が出てくる

そして餌をあげている間 スロークッカーの蓋を開ける

辺りに とてもいい香りが充満する

蛇が餌を食べる そして主がスロークッカーを触っている

それらを交互に眺めながらコヨーテ達が欲しそうにしている

男はスープ用の皿をキッチンから4つ程取り出す

そしてスープを入れた3皿を冷凍庫に軽く置く

シロ蛇が食べ終わり何処かへ消えていく

男は4つ目の皿にスープを入れ スプーンで掬って口に入れる


男   :「Shoot, It's Hot (うわ 熱い) 」


すこし ふーふーしてから口に入れる

そして その美味しさに思わずにんまりする

それを羨ましそうに眺めているコヨーテ達


男   :「Wait few more minutes, (もう少しだけ待ちな) 

      yours are in freezer(冷凍庫で冷ましてるから) 」


そして もう一口 もう一口 と口に運んでいく

男は立ち上がり フリーザーから3皿の少し冷まされたスープを取り出す


Ubuの前に   ただし 手で食べるのを止める

Scarの前に   ただし 手で食べるのを止める

Donahueの前に ただし 手で食べるのを止める


主の指示をよだれを垂らしながら待っている健気な3匹に獣

そして男は両手で食べるように言う


男はコヨーテに序列をつけるつもりは無い

だから3皿そろってから同時に食べるように指示をした

主の許可が出て がっつくように皿のスープを食べる


それは長く煮込まれた角ウサギの肉

柔らかい柔らかい角ウサギの肉

コヨーテ達が今まで味わった事のない柔らかくなった肉

そしてが濃厚なスープ


男がゆっくりフーフーしながらスープを食べ終わるより前に

コヨーテ3匹は食べ終わってしまう

それを横目に見ながら男は変わらない早さでスープを食べ続ける


獣3匹は皿をひたすら これでもか と皿を舐めている

男は自分の分の皿にスープを移し

食べ終わったコヨーテの皿を奪う


”くーん くーん”


コヨーテの3皿に再びスープを入れ フリーザーへ

スロークッカーをキッチンへ

軽く水洗いしておく


ガレージに戻りコヨーテを横目にスープを食べ始める

3~4口食べてから フリーザーから少し冷まされたスープを取り出し

再び 手で待てをさせて3皿を獣の前へ

今か今かと食べる許可を待つ3匹のコヨーテ達


男   :「Go ahead (いいぞ)」


男はそうコヨーテに言った

そして再び柔らかく美味しいウサギの肉がたんまり入ったスープを

美味しそうにコヨーテ3匹はたいらげたのであった

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