第42話 Day22 Tree Sap(樹液)

Day22 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

風呂場に行く

生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う

シロ蛇とコヨーテにエサ

コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める


準備は出来た

コヨーテと共にソリを引きながらまず川の沢へ

罠を調べてみるが何も入っていない

まー こういう日もあるさ

そして そこから上流へ

岩のでっぱりから川を渡る


森のフンイキが変わる


すこし北に進んでから 目的の木を見つける


”ぐいーーーーーーーん”


ドリルで穴を空け 竹の管をさす

バケツは数が限りがあるので

ジップロックを括り付け、プラスチックの鉢植えを容器代わりに

その仕掛けを5カ所に着ける


”ポチョン ポチョン”


と樹液が垂れてくる

少し舐めてみる


男   :「。。。。。。。」


ほのかに甘い。。。気がする。。。いや どちらかというと苦い

とりあえず集めて後で煮詰めてみるか


昨日 ほんの少量を味見ただけであり

少なすぎんて苦みを感じなかっただけ だったのかもしれない


男   :「。。。。。。。」


本来なら冬から春にかけてだよな。。。メープルシロップの収穫

時期が違うよな? 今の暖かさだと

時期が違うと樹液が出ないか 甘くないかだったような。。。

どうなんだ?

これがダメならミツバチの巣でも探すか

でも花らしい花を森の中で見かけていない


男   :「。。。。。。。」


数日後 戻ってみるか


男は岩の出っ張りまで戻り 川を渡りそのまま南下する

森を抜け 原っぱのエリア


角ウサギか鳥がいればいいのだが

ただ日中の為 ウサギは見つからず


干し肉を食べながら空を見てみる


”ク―ン”


コヨーテ達が干し肉を食べている男にねだる


男   :「Scar Ubu Donahue(スカー ウブー ドナヒュー)」


名前を呼びながら干し肉を投げる

コヨーテ達は美味しそうに干し肉を頬張る


男はしばらく野原を歩いてみると


男   :「BINGO (当たりだ!)」


野生のヤギがいる

コヨーテ達が身構えるが男はそれを止める

生け捕りにしないと意味がない

ヤギを数匹生け捕れば 牛乳よりは質が劣るがミルクが手に入る

ただコヨーテ達だとヤギを殺しかねない


男はヤギと反対の方へ歩き出す

コヨーテ達はヤギを狩りたかったが

男が歩き始めたので仕方なくついていく


しばらくすると野原に茶色が動いているのが見える

ライフルのスコープで覗いてみる

狐だろう


狙いを定めて即撃ち込む


”フッ” と息を止めて

”ターン”


胴体にヒット

元々 小型の生物 ライフルだと どこかしらに当たれば仕留められる

仕留めた狐

毛皮を手慣れた手つきで剥ぎ取り 内臓はコヨーテ3匹に

そして肉


男   :「。。。。。。。。。。」


男はコヨーテに待て と言い 

肉を野原を歩きながら 少量づつ ばら撒き始める

折角仕留めた主が肉をばら撒いている

それを不思議そうに眺めているコヨーテ


そしてコヨーテと男は、風の向きを考えた結果

森へ


最初の来たのは奇妙ながらの蛇であった

余りにも小さい的

その為にスルー


次に来たのが鳥であった

狙いを定めて即撃ち込む


”フッ” と息を止めて

”ターン”


それを2回ほどくりかえす

狐の肉が2匹の鳥に替わった 悪くない


鳥の解体などで時間を潰していく

内臓はコヨーテに食べさせる


日が沈んでいく


そして角ウサギたちが野原を走り回る

そのうち数匹が男がばらまいた狐の肉を食べ始める


男   :「Ubu Scar Donahue GO!(ウブー スカー ドナヒュー 行け!)」


暗がりの中 コヨーテ達が角ウサギを仕留める

既に数回 戦った事のある相手

しかも以前とは違い育っている

走る速さ 嚙みつきの強さ 瞬発力 全てが上だ

爪と角が怖いとはいえ 手慣れた感じでガンガン仕留めていく

それに負けないようにハンターもコヨーテ3匹と反対側を仕留めていく


***1時間後***

Donahue5匹 Scar3匹 Ubu4匹 男8匹

良い感じの数が仕留められた

首と腱から出来るだけ血を抜いていく

男は仕留めた角ウサギにマーキングをしてから3匹と共に家路へ


男はガレージを開け、ポータブル電源でライトをつけてから叫んだ


男   :「Yo Snake U there?(おーい 蛇 いるかー?)」


ニョロっとシロ蛇が顔を出す


男   :「Which Part you wanna eat?(どの部分を食べたい?)」


そういって男は1匹の角ウサギを解体

シロ蛇は心臓の部分だけを食べる

そして同じように次も、また次も、シロ蛇は心臓の部分だけを食べる

それを羨ましそうに眺めているコヨーテ3匹


約6匹分食べてから シロ蛇は満足したのか ニョロっと何処かへ


男   :「OK Rest is yours(残りは食っていいぞ)」


男は残った内臓と それぞれが仕留めた角ウサギの内臓を取り出す

コヨーテは我先にと それを食べ始める

男はラーメンを作り そこに 角ウサギの肉も入れる

祈りを手早くしてから 慌てる必要はないが

やる事が多いので 数分で食べ終わる


狐の毛皮、ウサギの毛皮から油の部分をそいで塩

そして今まで仕留めていた毛皮の鞣し


”じゃぶじゃぶ” ”ごしごしごし”

”じゃぶじゃぶ” ”ごしごしごし”


山猫の毛皮と鱗の生物の毛皮の塩を落としていく

そしてから ガレージの壁際に干す

鱗の生物を洗っていた時 水が少し冷たかったような

いや 夜だし冷えてきただけだろう


そして星空を眺めながらスモーカーの小屋へウサギ肉を置いていく

なんだかんだで 深夜までかかったか 予想外の獲物

ただ 樹液は期待が出来なさそうなのが少し残念だった

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